2016年11月25日金曜日

マインドセットを置き換える

ナンパをしたり、しようとしていると、いろいろなネガティブな考えが浮かんでくる。

だけど考え方を変えるだけで、たとえ一瞬だけでも、本当にまるで気持ちが変わったりする。
ということは、常に考え方を変えることができれば、ナンパはいともたやすくなるはずだ。

マインドセットを完全に置き換えることができれば、最強になれるはずだ。

- 今日は1人にしか声をかけてない→時間をかけても良いから、人生で100回、声をかけた男になる。
- 断られるのが怖い→断られるのは超気持ちいい
- うまくいかないだろうな→もし、うまくいったらどうしよう
- ナンパをするのは恥ずかしい→これは面白い実験だ

ナンパというのは気持ちの問題が一番大きい。
都合よく自分の脳を騙していく必要がある。
ナンパはまさに心理学の絶好の実践場である。

君にも幸運を。

2016年11月24日木曜日

ナンパは自由度が最高のゲームである

今日の仕事終わりは、とても気分が良かった。
というよりも、あえて気分が良くなるように自分を盛り上げた。

そして街へ出て、3人の女の子に声をかけた。
もちろん、当たり前のように軽くあしらわれたが、俺は心から「やった!」と思った。

ようやく「何もしない日」から「何かをする日」に切り替えることが出来た。この意義は大きい。
今月、人生ではじめてナンパを始めてから、ほとんど2週間ぶりの声かけだ。
地蔵にならずに、勢いに乗って、さらっと声をかけることが出来た。良い心理状態だ。

しかも後味も悪くなかったし、自分をキモイと思ったり、後悔したりもしなかった。
ごく客観的に「行動している自分」を眺めることが出来た。この感覚は、イイ。

今の感覚としては、女の子をゲットできるかどうかは、どうでも良い感じがしている。
それよりも今は「気軽に女の子に話しかけられる自分」になりたくて、ウズウズしている。

この後押しになったのは、街にナンパをしている男二人組がいて、なんとなくそれを見ていたら「あっ、普通にナンパってしていいんだ」という気持ちになったのも大きい。
他の男のナンパが見られただけで、街に出た成果はあった。

しかし道でのナンパというのは本当に素晴らしい。
なぜならお金を使わない。いつでも時間を選ばない。
自分で創意工夫が出来る。毎回、フィードバックを得て戦略を練ったり、改善していくことが出来る。
本当に自由度の高いゲームだと思う。これは。

街コンとか合コンはあまりたくさんは行けないし、自由度も低い。
自分がどうするかということを、自分で決めることがしづらい。
金も膨大に使う。ライバルも多くて入れ食い状態だ。開かれる時間も場所も決まってい
る。男のパートナーも誘わなければいけない。

だけどナンパはいつでも好きなときに出来る。
ちょっとした空き時間にも実行することが出来る。週末を待つ必要はない。
列に並ぶ必要もないし、チケットを買う必要もない。

ところで俺は元々、自分一人で好きな時に行動したいタイプだから、案外ナンパというのは性に合っているのかもしれない。

今日は3人にだけ声をかけたけれど、これを続けることで、だんだんとナンパの「体力」が伸びていって、より多くの女の子に声をかけられるようになるんじゃないかと思う。
たとえばマラソンだって最初は100メートル走るだけで疲れるけれど、続けていれば何キロでも走れるようになるように。
これからスタミナを伸ばしていける予感を覚えた。

もちろん今俺がやっているのは「軽く声をかけて、3秒だけ話す」という、ごく簡単なものだ。
だが、ものすごく簡単だからこそ、ものすごく気が楽だ。
ここでハードルを上げても続かないだろうし、今はこの気軽さが良い。
「うまく話そう」とか「次に繋げよう」とかするのは、もっと経験を積んでからにしよう。
挫折しやすいとされるこのナンパというジャンルでは、もっと気軽にやろう。別に失敗しても死にはしないのだから。

ところで今日も、先月あんなに通っていた立ち飲みBARには行かずに帰った。
なんというか、あの場所は辛い。
「酒を飲まない」と決めた俺にとってはさらにしんどい。

男が入れ食い状態の中で、男から声をかけられ慣れてる女の子を相手に、二人組に対して一人でアプローチしなければいけない。
話す相手がいないときは、ひたすら「待ち時間」を過ごすのもしんどい。
なんとなく時間を無駄にしてしまっているような気がする。
酒を飲んで、遅い時間まで居続けて、体力と気力を費やす覚悟なら良いのだろうけれど。

こう考えると、むしろナンパよりも、立ち飲みBARの方がハードな場所なような気がしてきた。
ただ「立ち飲みBAR」でのゲームも、ど素人の段階のまま終わってしまっているので、もっと上手になりたい気もするが。。

それじゃ、君にも幸運を。



正直、ナンパしかないと思っている。

- 街コン→めちゃくちゃ金がかかる、1回8000円もかけて収穫なしの日がある、年齢制限のせいで20代前半の子と出会えなくなる
- 立ち飲みBAR→ほぼ男が8割の状態、入れ食い状態、二人組以上じゃないとわりと辛い
- 出会い系アプリ→手間だけがかかる、身バレ、友達バレの可能性がある、性に合わない
- 合コン→滅多に開かれない、ハズレが多い、ネットワークビジネス系のやつもある

正直、ナンパしかないと思っている。
思っているが、どうにもまだ勇気が出ていない状態だ。

行動はしているが、毎日地蔵状態になってしまう。
「今日は、まあいいか」「今日はやめておこう」ということを繰り返す日々。

何が一番重要かというと、テンションが高くて、明るくて、無敵な状態で街に出るということだと思う。

俺は元々、というか今でも、改札で駅員さんに路線を聞くだけでも緊張するタイプだ。
だけど、うじうじした男には誰もついてこない。もっと明るい人間になりたい。
もっと人と自然にコミュニケーションできて、人を明るくできる男。
出会う人で会う人に、笑顔を与えられる男になりたい。

(今日ちょうど参加した合コンが、男が皆揃って、サービス精神のかけらもない奴らばかりだったから、反動でいま強くそう感じている。女の子を笑顔にできる男に、俺はなりたい)

こう考えて見る。いま俺が空想できていることは、実現できる可能性が100%ある。
「想像できないこと」はできないが「想像できること」は実現可能だ。他の人間にもできることならば。

「ナンパなかんかとても考えられない状態」から「具体的にやってみようとする状態」を経て「実際にやってみた経験」が俺にはある。いちどだけ。
今求められているのは「再現性」だ。
「いちどできた」ことを「もう一度やる」ということ。これがなかなか難しい。
本当は簡単なことを自分自身で難しくしてしまっている。

自意識過剰なだけで何もできない自分から、謙虚で自己改善を続ける男になりたい。
俺はいま、ナンパをほぼ自己改善方法の一種だと感じている。結果はどうでも良い。自分を変えるために挑戦することだけが全てだ。

君にも幸運を。

2016年11月23日水曜日

寒空の1時間、TULLY'Sのソイラテ

冬の寒空の中で、1時間。ナンパに挑戦。
街を歩きながら、誰にも声をかけずに過ごした。

冬だし。寒くて体調が悪くなってきた。
そのうち20分はTULLY'Sで休みながらソイラテを飲んでいた。(100kcalぐらいしかない、低カロリーなラテ)

数十分も街をナンパ目線で歩いていると「あっ、今行けるかも」という瞬間は、ほんの少しだけあった。
「あっ、コンビニから出てきたこの子、めちゃくちゃ可愛い」とか。
足取りが遅くて、話しかけても無視しなさそうな女の子を見つけたり。

だけど俺が声をかけようとして、ちょっとのところで、女の子は右折してしまったり。
横から顔を見ると、あまりにも可愛くなかったりで、結局は声をかけずに帰った。
自分からあえてチャンスを逃していた。なぜなら、声をかけるということから逃げたかったからだ。

だけど今日は決して無駄な日じゃない。
挑戦しようとしただけで有益な日だったと、自分に都合が良いように考えることにする。

たとえば、俺が立ち飲みBARに通い始めた時も、ほぼ1ヶ月は、自分から声なんかかけられなかった。
だけど「場所に通うこと」だけを目標に、顔を出し続けたところ、予想よりも早く、自分から声をかけることができるようになった。

これはナンパも同じで「何もしないけど、顔だけ出している」という状態は、決して悪くない。
重要なのはきっと、ここで「何もできなかった自分」を責めたりせず、何度だろうとも「街に出て挑戦すること」を続けることのはずだ。

なぜなら「やめてしまうこと」が一番の失敗だからだ。
たとえ中途半端でも、人に話せないような状態でも、続けているだけで半分は成功したようなものだ。
そのうちに「すごく気分が良くて」「すごく良いタイミングで」「すごく話しかけやすそうな子」が現れるタイミングがあるかもしれない。

たとえば、今日はナンパ師の後藤由規のトーク音声を聞きながら街を歩いたのだが、彼は本職のスカウトを始めた時も、3ヶ月もの間、誰ひとりにも声をかけられなかったという。
たとえば、ある話だと、1年近くも地蔵を経験したナンパ師見習いの人もいるという。

もちろん、人と比較してどういうという話ではない。
たとえ今日は地蔵でも、明日が地蔵でも、挑戦を続ける限り、明後日は地蔵を抜け出せるかもしれない。今月が無理でも、来月は脱出できるかもしれない
とにかく、めげたり自分を責めたりせずに、挑戦する自分を大事にしようということだ。

まったくナンパに挑戦せず、家で過ごすだけの1日よりも。
街に出て、挑戦だけはしようとする1日のほうが良い。
それが1時間だろうと10分だろうと1分だろうと「ナンパに挑戦しない」よりも「挑戦しようとする」方が偉い。

たとえば、立ち飲みBARでも、もてない男ほど「挑戦する男」をよく笑う。
「挑戦して成功した男」は羨望の目で見るし、「挑戦して失敗した男」は嘲笑する。
だけどそいつは観点がズレている。
「挑戦して失敗する男」は、10回も100回も1000回もそれを続けるうちに、必ず彼の望むものにたどり着く。
「挑戦せず、成功も失敗もしない男」は、いつまでたってもたどり着かない。
俺は最近、以前よりも「挑戦すること」に重要な価値を置くようになった。
成功も失敗も関係ない。挑戦する(しようとする)ことに唯一の価値がある。

というようなストイックなことを考えながら、あと少しだけ自分のテンションを上げて、具体的な行動ができるような方法はないだろうかと考えている。

おそらくそれには、ナンパの音声を聞きまくって、ナンパの本やブログを読みまくり、自分の価値観を塗り替えていくことが最も効果的だろうと考えている。
ただあまりにもナンパという価値観にシフトしてしまうと、それによって疲弊し、日常生活のリズムも崩してしまうかもしれない。

せめて1日に5人、10人と声をかけられるような、最低限の習慣づけはおこないたい。
今まで多くの男が経験したのと同じように、家では勇気が奮いたつのだが、いざ街に出るといろいろなことを考えてしまい、体が動かなくなる。
ちゃんと戦略的に時間をとって、声かけのフレーズを練習したり、マインドセットを置き換えたりする必要があるだろう。

俺は人生の中で、女の子をゲットする以外にも、たくさんやりたいことや、達成したいことがある。
だから限られたリソースの中で、何をどう振り分け、何に時間と注意力を使っていくかを考えている。

君にも幸運を。

---

ところで昔の俺は、女性の経験人数が増えるほど、自分に男としての自信がつくと思い込んでいた。
確かにそれも嘘ではないのだけれど、想像以上のものではなかった。

ちゃんと可愛い子と付き合ったり、1ヶ月に4人の新しい女の子とエッチしたり、初めて街で会った子を家に連れ込んだり。
日本人男性の平均よりも多い経験人数をこなしても自然に「自信満々」になるということはなかった。

男の自信というものは、経験人数によって激増したりしない。
だから、ちゃんと自分のマインドセットをしていく必要がある。
「経験があるから自信がある」んじゃなく「理由はないけど自信がある」という状態を作る必要がある。そしたらきっと、最強の状態になれる。




2016年11月20日日曜日

酒を飲まずに初志貫徹

今日は立ち飲みBARに行った。日曜日の夜。
ウーロン茶しか飲まない。初心貫徹。

おかげで帰宅してからも頭は冴えている。疲れもない。
「飲まずにBARに行く」ということで、良いことしか起こらない気がしてきた。
ウーロン茶だけで女の子にアプローチできるようになった自分に乾杯。

むしろ、ぐっと酒を飲むとテンションは上がるけど、そのテンションを維持できない。いつか落ちる時がくるから。
案外、飲まないほうが戦略的にテンションを維持できるのかもしれない。

ちなみに今日は男3人連れだ。いつもと違い、この安心感。
ひとりきりじゃない。このぬくぬくとした環境をいちど覚えたら、これに甘えてしまいそうだ。

ひとりの女の子だけBARの片隅で1時間ほど話し込んで、LINEを聞いて別れた。
もしBARに来るのがすべて女の子ひとりなら、ものすごく成功率は上がるのに、なんてことを考えてしまう。

しかし、もっとテンションを高めに、明るく、面白く話しかけたほうが良いな。
ついつい自分を守る方向にテンションを傾けてしまう。まあ、自分を守ることも大事なのだけれど。

ずっと同じままの自分でいるんじゃなくて、もっと女の子にウケの良い、いい感じの自分作りをしていきたい。
どんな雰囲気が女の子にウケがいいのか、まったく分かっていない自分がいる。


無駄金を使うな! 無駄弾を打つな!

この1週間ほど俺は、立ち飲みBARに行くのも、ナンパもサボっていた。
自分を必死に立て直そうとしたものの、先週末はハードなことが重なりすぎて、俺は心身の調子を崩していた。
何度も自分を傷つける光景、考えが、仕事中にも、頭の中をぐるぐると巡っていた。
体が自然に脳の損傷を回復するかのように、仕事が終わったらすぐに帰って、ひたすら眠り続けていた。

そしてようやく、1週間経って、少しだけ心の調子が回復してきたように思う。
もともと決まっていた約束なのだが、今日は男友達と相席屋に行った。リハビリだ。

本当は立ち飲みBARに行くパートナーが欲しくて、俺から彼に連絡を取ったのだが、その友達はあまりハードな場所は好きじゃない。だから相席屋に行くことにした。
相席屋というものは金がかかる。だから30分だけ、1時間だけさっと飲んでから、一人ででも立ち飲みBARに繰り出そうと思った。

だがこの店で、俺たちは意思疎通が図れていなかった。
俺は女子と話し始めてから30分経って、席を立とうとする合図を出す。
だが、友達は席を立とうとしない。
もっとこの店に居たそうな顔をしていた。だから30分の予定を繰り上げて、1時間いることにした。

俺は時間を気にしながら、ずるずると時間だけが伸びていく。
そして1時間経ってから店を出ようとしても、友達は席を立とうとしない。のんびりとLINEの交換をしていたりする。
そして気がつくと、結果的には72分が経過していた。
レジでは、72分は80分料金になると言われた。80分x700円+消費税で、お会計はひとり6000円ぐらい。
その前に友達とカフェで過ごしたのと、電車賃も入れると、この日だけで7000円使ったことになる。

たった1組との出会いに7000円。。。ほとんど、街コンに1回行けてしまいそうな値段だ。
コストパフォーマンスが悪すぎる。まったく予定通りじゃない。
最初は、立ち飲みBARに行くパートナーを探していたはずが、いつの間にかこんなに金を食っている。
もう無駄金は使わないと心がけたはずなのに、こうやっていつの間にか。
この「自分が納得していない、予定通りじゃない金の使い方」というのは、本当にイライラしてしまう。どっと心に後悔が押し寄せる。

男にとって金は弾丸だ、と俺は思う。
弾丸があれば戦い続けることができる。
だけど思わぬところで弾を使いすぎれば、いずれは死が待っている。

そして店を出てから「もっといたそうだったね」と友達にいうと「彼女たちは微妙な態度だったから、実は席替えをしたかった」というリアクションが返ってきた。
それだったら、本当に、俺が合図を出した時に、さっと席を立って欲しかった。。。。。

ひとつの大きな反省点は、本当に、店に行く前にちゃんと方針を決めておくべき、ということだ。
相手の要望をちゃんと聞いて、自分の要望も伝えておく。
「言わなくても分かってるでしょ」と思い込むのは、本当に良くない。人任せも良くない。
今日は、自分の詰めの甘さ、戦略の悪さのせいで、また払わなくても良い金を払って、大きな反省を残してしまった夜だった。

(ちなみにその友達は、同じ店で2万5千円の会計を払ったこともあるらしい)

今は本当に、自分にとって辛い時期だと思う。
本当は、長期的に戦ってゆける、信頼のおける、男のパートナーが欲しい。

しかしまだまだ自分の中に大きな甘さがあり、甘えがある。
ひとりきりでナンパするのがしんどいから、どうにかして甘えられる状況を作ろうとしているだけだ。そして、失敗を残している感じだ。

俺は誰かに失敗させられているのではなく、自ら失敗を買いに行っている。
何も挑戦しないよりは良い。だけど、もう少し賢くなれるはずなのだけれど。

ところで相席屋を出てからは、俺はひとりで、久しぶりに立ち飲みBARにも行くことにした。
まだ心が完治していないけれど、っこれもリハビリだ。
そして特に成果もなく帰ったのだけど、女子四人組に一人で立ち向かって、けっこう粘ったりもした。

ところで、今日一番良かったのは「酒を飲まない」という意思を曲げずに通したことだ。
相席屋でもソフトドリンクしか飲まなかった。立ち飲みBARでも。
こうしていると明晰な意識も保てるし、飲みすぎての失敗もない。
酔って金を使いすぎることもない。カロリーも摂りすぎない。
腹も、帰宅したら時間を趣味に使うこともできる。

またストイックな世界に足を踏み入れた気もするが、これは大きな進歩のひとつだ。
今まで「酔いすぎて金を使う」「酔いすぎて女子に引かれる」「カロリーを摂りすぎて腹が出てくる」「帰宅したらすぐ寝てしまう」という悩みがあったが、この全てが解消できる。

BARナンパのバイブル「ザ・ゲーム」にも「酒は飲むな」と書かれている。
トレードオフとして酒の勢いを借りることはできなくなるが、そろそろ酒の勢いを卒業しても良いだろう。
より明瞭な意識で、自分をコントロールしつつ、より多くの反省点を見つける。
心理面にちょっと負担をかけて、金銭面、健康面、学習面での改善を期待する。
この初心を貫ければ、長期的には大きなメリットがあるだろう。

しかし、これだけ自分に戦っている感があるというのは、やはりメンタルに大きな負荷がかかっているものと思われる。
負荷がかかった分だけ、積極的にメンタルを回復させていかなければいけない。
こんなに悲しいことが続くと、だんだんと心が荒んでいくし、それが悪循環を引き起こすような気がしている。

他の男はいとも簡単に、女の子の心をつかんでいるように見える。暖かい男、狡猾な男、自然体の男、勇気のない男、いろいろな男がいる。
だけどこの世界で一番、俺がゲームが下手だし、一番価値がないし、一番悲しいし、一番馬鹿らしい男のように思えてくる。

今日途中で別れた友達からは「別のBARで逆ナンされた」という報告がくる。
世界中のすべての男が俺よりもずっとうまくやっているように思えてくる。

そういえば、昔会ったナンパ師の知り合いも、金にめちゃくちゃうるさかったし、なんか人生を生き急いでいた感じだったな。
俺もそんな風になりつつあるのかと、ちょっとそんなことを考えている。
急いては事を仕損じる。しかしのんびりとしていては、人生は過ぎ去っていくばかり。

ほとんど愚痴になってしまった。

それじゃ、俺に幸運を、君にも幸運を。

2016年11月14日月曜日

今日のジャムをパンに塗る男

前に立ち飲みBARで出会った女の子と待ち合わせて、カフェに行く。
近くで見ると本当に表情が可愛い子だった。
美容部員。自分にお金をかけている子。この日も美容室、ネイルと、顔のレーザーの何かの三箇所に行ってきたらしい。
だけど自分に自信がない子。自信がないからこそ自分磨きをしている子だった。

俺自身は、この日はそもそもあんまりモチベーションが高くなくて「家に連れて帰ろう」という気持ちはまったくなかった。
外出かけていくことさえ面倒くさかった。

そして最近の俺は、がっつきすぎて失敗していたから。ちょっと話の練習をするぐらいの気持ちだった。
だけど彼女は夕方ながら、腹が減ったから食事をしたがっていた。だからすぐに他の店に行くことにした。
カフェでのお会計は1000円。俺が支払いをすると、彼女は500円をくれようとした。
ちゃんとお金を出す子は好きだ。
俺はそれを受け取らずに「次でいいよ」とごく普通の返しをした。

カフェで1時間だけ過ごす予定が、また行きつけのBARに飲みに行くことになった。
夜は友達と予定がある彼女だが、ふたりともかなりハイボールを飲んだ。
俺のグラスがなくなったら、彼女がすぐに次をすすめる。彼女もハイボールがなくなると、すぐに次を注文する。
16時に待ち合わせて、すぐに時間が経って行った。
わりと本気に口説きにかかる俺。恋人コースを狙いすぎだ。
「この子なら付き合っても良いな」と思ってしまった。

「99%の女は自分から誘わないけど、1%の人だから誘った」とか。
「もし仮に、いま付き合おうと言われたら、どうする?」とか。
「君が真面目な人かどうか確かめにきた」とか。(彼女自身が「真面目な人がいい」とはっきり言ったので、その逆暗示)
色々な言葉で落とそうとする。

これがウケたかというと、かなり滑ったような気がする。だけど堂々と態度を変えることなく、口説き続けた。
アプローチしないでふられるより、アプローチして振られる方がずっとましだ。
と言っても、お酒の力をかなり借りていた。

彼女の髪とうなじをなでると、まったく抵抗はなかった。
会話が途切れると「趣味は何?」「血液型は何?」と彼女から質問をしてきた。悪い感じじゃない。

彼女いわく、彼女の元彼は「ミス・ユニバース」と付き合っていたお金持ちだったらしい。
だけど「お金持ちであることを誇示するのが嫌な男」だったから、誕生日プレゼントは「手書きの絵」だったそうな。
そんなことあるか? たぶんその男、かなりの嘘つきだったんじゃないだろうか。

しかし自分のペースで飲むのではなく、どちらかというと飲まされている俺。
こういう時はあんまりよろしくない。
そしてお会計は1万円に。今思えば彼女は何も支払わなかった。

そしてLINEの返事はない。なんだかんだいって自分にお金をかけているし、男への評価基準は高そうだ。
カフェで1時間過ごすはずが、BARで過ごして会計は全部俺持ち、数時間で1万円、LINEの返事はない、飲まされてカロリーだけ摂取する、次の約束も決まらない、家にも連れ込めない。なんか本当に中途半端な時間だった。

カフェではちゃんとお会計を支払おうとしたのに、BARではまったく財布を出さなかった彼女にも怒りを覚えた。
そして何より、あの雰囲気で途中で家に呼んだら、そして夜の予定さえなければ、家に連れて帰って抱けたんじゃないだろうか。
むしろ女の子は無意識のレベルでは抱かれたがっていたんじゃないだろうか、と思うと、本当に自分の行動が悔しく思えて、頭の中がぐるぐると回っていた。

彼女は、夜に予定はあるけど「待ち合わせの時間は特に決まっていない」と言っていた。
彼女からトスを上げてくれていたのに、俺がアタックをミスっていたんじゃないだろうか、と悔やんでしまう。
もともとモチベーションの低い日だったとはいえ、途中からモードを切り替えておけばよかった。

ひとつ反省としては、最初の店で「次でいいよ」なんて言うと自分から「会計は全部男持ち」って宣言しているようなものだと思った。
一番最初に、お会計をちゃんと貰っておいた方が良い。
あとはどんなに酔っていても、最後にお会計をちゃんともらった方が良い。

というか、女の子のペースに乗せられて飲みすぎない方が良い。
だらだらと飲み続けずに、1時間という時間制限を作って、その時間が経ったらルールとして自宅に誘った方が良い。
もし1時間でダメそうなら、そこで別れる。また二度目に誘う。
「もっと飲んだらいいことがあるんじゃないか」と思って、だらだらと飲み続けるのはだめだ。

今まではまったくルールがなかった。これからは、とある口説きの本にも書かれている通り「1時間飲んで、自宅に誘う」というルールを作って、律儀にそれを守っていこうと思った。
それなら「家に誘えなかった」という後悔もなくなるし、1時間という枠の中で毎回、頑張ることができる。そして飲んだお会計も高くなりすぎない。毎回、同じ時間の中でゲームをすることによって、より正確なフィードバックを得ることができるはずだ。

しかし女の子を飲みながら口説くのは初めてじゃないのに、まだまだ口説き方がド下手な俺だ。
というより「だらだらと飲んでしまう癖」が一番よろしくないと思う。

俺が家に連れ込めた女の子は皆、飲みはじめてから1時間、2時間では自宅に来ていた。
そこでエッチをした子もいるし、しなかった子もいる。
だけど飲み始めて1時間、長くても2時間というのは、話も盛り上がっているし、酔いもいい具合で回っているし、ちょうど良い時間なんじゃないだろうか。
人の集中力は90分が最大だという俗説もあるように「一番楽しい時」に家に呼ぶのが一番良いのかもしれない。

たぶん口説き文句とか、トークが悪かったわけではないと思う。
むしろ「口説かずに自宅に呼んでしまう罠」を避けて、モチベーションが低い中で、ド下手ながら、ちゃんと丁寧に口説こうとした。
だが自分の行動面で、大きな反省のある日だった。ちゃんと可愛い子だったのに。

こうやってひとつずつ課題を見つけて、痛い思いをして、だけど具体的な反省点を見つけて、次に
女の子が「次の予定はない」とか「待ち合わせの時間は決まってない」とか、終電を聞いても「遅くなりすぎなければ」とか言ったら、それはぐいぐい押していくチャンスなのだ。
引いてはいけない。「今日はガツガツせず次に繋げよう」とか「今日は家に連れて帰ろう」とか、二つの選択肢を持つんじゃなくて、常に「家に連れて帰ろう」というところを目指すべきなんだ。
直感的にその方が良いような気がした。
少なくとも、最終地点としてそこを目指した方が良い。

今日は女の子を「恋人にしたい」と思って、弱気で軟弱なコースを選んでしまった。
「連れて帰れるか」「帰れないか」「どちらになるか」と悩むのじゃなくて「今日は連れて帰る」「そのために口説く」「そのためにトーク、雰囲気の方向を誘導する」という強い意志を持つ必要がある。

逆説的だが、下心を出していかなければ、女の子の心をつかむことはできないように思う。
だっていちどエッチをしてしまえば、その子の心をつかめるチャンスも10倍には跳ね上がる。それはたとえ、勢いでも良い。きっかけはなんでも良い。
金を払わされ、時間を使われるだけの男になるのは、もうまっぴらだ。
強い意志を持って、飲み始めてから1時間後には、女の子を家に呼ぶことにする。

それじゃあ、君にも幸運を。

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ところでこの日は、その後も色々なことがあった。
いつもの立ち飲みBARに行く途中に、通話で男友達の恋愛相談を受けた。
そして酔いながら路の女の子二人に話しかけると、猛烈な勢いで苦手行った。
立ち飲みBARでは、知り合いの男が既に女の子を連れて帰っていた。(二人組の片方がそれを教えてくれた)

そして俺も、ひとりで来ている彼氏持ちの女の子と手をつないだりして、イチャイチャした。
「今日、二人で飲みに行こう」と誘うと、その誘いには乗らず、彼女は電車で帰っていった。帰りも手をつないで帰った。
店の中で、頰に、そして口にキスしておけば良かったと思った。
いつも二人組に対して一人でアプローチしている俺だが、ひとりで来ている子の反応は穏当に良いなと思った。

俺は酔いながら、飲みに誘っていたまた別の女の子に、俺はLINEで「ま、いっかw」と送っていた。
おそらく、たぶん既読がついてから半日しても返事がないので、どうでも良くなったのだろう。
別に良いのだけど、こうやって全てのチャンスを自分から潰していったような日だった。

そして1年ぶりぐらいに、昔あそびに行った性格の悪い美女からテンプレみたいな、変なメッセージが届いた。
「こんにちは! クリスマスに彼氏から彼女にプレゼント送るとしたら、何が良いですか?」だって。
アムウェイでも始めたのか?「それ100人に送ってるっしょ」というと「ばれたかw」と帰ってきた。
利用できるものは利用する性格、相変わらずだね。

なんか、ほんとに色んなことがあって頭の中がぐるぐるしていた。
だけど朝が来れば、もう今日は別の日だ。まったく昨日とは関係のない、新しい日。
俺は昨日のジャムではなく、明日のジャムでもなく、今日のジャムをパンに塗る男だ。

2016年11月13日日曜日

自分作りが下手すぎる男

昨日の路上ナンパ後での立ち飲みBARでは、特に何もなかった。
そもそも酔っていたし、土曜日で人も多いし、とりあえず習慣として出かけた感じだった。

いつもどおり、一瞬で女の子に話しかける素早さはあった。

この日は既に5杯も飲んでいたから、ウーロン茶だけを頼んで、1時間も経たずに帰った。
だが女の子には、あまり相手にされない。
女の子3人組の不美人のリーダーが、まるで美女のような冷たい態度をとったりする。
まあ、俺も既に酔っ払いだから、態度やトークがかなり雑になっていたとは思うのだけど。

土曜日は男女共人数が多く、激戦区だという感じがした。
誰も彼もゆっくりしている人はいない。スピード感のあるフィールドだった。

俺はいささか「女の子と二人で話すときの落ち着きモード」に引きずられていた気もする。
だがあとで考えてみると、この日の会場は土曜のにぎやかさで、かなりテンションの高いフィールドだったように思う。
以前に「自分のテンションを上げすぎないこと」を課題にしたけれど、この日は逆に、テンションを上げまくって行った方が良かったのかもしれない。
理想のテンションに対して、この日の自分はかなり低い状態だった。

ここでの教訓は「適切なテンション」というのは、固定されているものではなくて、シチュエーションによって全く変わってくるということだ。
だから毎回「今はどんなテンションが適切か」ということをちゃんと考える必要がある。

「自分にはどんなテンションが合っているか」と固定的に考えるのは傲慢だ。
「この相手にはどんなテンションが合っているか」と変動的に考えるのがエンターテインなーだ。

たとえば俺は出会いに関係のない日常でも、人を笑わせるのが好きだから、無意識に相手のテンションを洞察している。
「この人がいま、一番笑ってくれるテンション、トーンはどんなものだろう」と、無意識に考えて、最適なものを選びとっている。
それと同じように、相手の反応を引き出そうと思ったら、戦略的なテンションの操作は必須なのだ。
笑いと同じように、出会いの場でも「この相手を魅了するには、どんなテンションで、どんなトーンで話しかけるのが理想か」ということを、無意識にコントロールできるようになりたい。

まだまだ俺は一瞬で女の子に話しかけるだけで、その後の展開なんてまったくイメージできちゃいない。
これにはひたすら経験を積むことも必要だろうけど、もう少しだけ「難しい練習」をしてみても良いかもしれない。
一瞬で話しかけるのではなくて、5秒ぐらい「相手を魅了できるイメージ」を描いた後で話しかけてみて、その後のギャップからフィードバックを得るのだ。

しかしこう考えてみると、本当に立ち飲みBARでの会話や路上でのナンパは、スポーツや芸術に近いものだと思えてくる。
ほとんどの人は出会いやナンパを「技術的なもの」だとは考えていないが、これはまさに、資格も受験も存在しない専門技術みたいなものだ。
これは真剣に努力を重ねて身につける必要があるし、それだけ時間をかけて取り組む価値のあるものだ。
出会いを「軽く考えている」と、おそらくいつまでも上達しなかったり、必要な努力の量を甘く見積もって、適切な時間をかけられなかったりするだろう。

ナンパには様々な形態があるが、その全てが「自分作り」の訓練だ。
こうやって練習をしていて気づくのは、本当に「自分らしさ」とか「自分の話し方」というのは、固定されたものではなくて、練習によって作り出せるものだということだ。

俺はまだまだこの「自分の作り方」や「話し方」が固定的で、そのときそのとき一瞬で、適切なものを選び取ることが出来ていない。
ついつい「自分が楽なやり方」や「前回うまくいったときのやり方」に引きずられてしまって「毎回適切なものを選ぶ」という作業を怠けてしまっている。まだまだ自分中心だ。
まあ、俺はまだ経験が浅いからある意味当たり前だとはいえ、より早く成長したいなら、もっと考えて行動した方が良い。

そのためのベースは「地道に通い続けること」だ。
この調子で年末までは、ひたすら下積みを続けることにする。
女の子と仲良くすることは、俺のライフワークだからだ。簡単なことでは諦めたりしない。
人生の他の分野と同じ通り、努力を続ければ必ず道は開ける。
漫然と続けるだけではなく、道を開く方法を考え続けながら努力することだ。

君にも幸運を。

2016年11月12日土曜日

人生四回目のナンパで連れ出し、家飲みに初成功。。。だけど?

ナンパ通算四日目の俺だ。

この日、女の子に声をかけるのには、ものすごく時間がかかった。
10分にひとりに話しかけるつもりが、実際には1人あたり1時間ぐらいかかっていた。

最初に声をかける時は、エネルギーはあるけど勇気がない状態。
この状態で思い切って声を掛けると、けっこうなエネルギーを使う。
そして街を歩いているうちに、だんだんとエネルギー状態が下がって行く。

おそらく俺の経験が少ないから、いろいろ考えすぎなんだろう。
考えすぎのせいでエネルギーを食っている感じだ。
もし俺が経験を積み、1日に100人にも声をかけられるようになれば「ナンバーズハイ」という領域にもたどり着けるはずだ。

俺はショッピングモールの周りをぐるぐるしながら「話しかけやすそうな女の子」を探す。
足取りが遅い子。暇を持て余してそうな子を探す。
この日、俺は誰彼かまわず話しかけるのをやめて、戦略的に「心理的なハードルが低い子」から、話しかける相手を探すことにしていた。

ちなみに今日の俺の設定は「妹の誕生日プレゼントを探している男」だ。
実際に、リアルな妹の誕生日はすぐ近い。
「自分が最も心理的抵抗を感じない声のかけ方」を選ぶ。

なぜなら俺の今の段階では「とにかく声をかけること」「声をかけた結果、自分を落ち込ませないこと」が一番重要で、
「声をかけないこと」「次から声をかけたくなくなること」が一番の失敗だからだ。
まずはソフトに、自分に優しい方法をチョイスする。

この日、最初に声をかけた子は、ガン無視だ。
「ちょ、ちょっと、10秒立ち止まろうか」と捨て台詞を吐いてみる。

二人目は、待ち合わせ途中の子に話しかけた。
京都から来てる子で、おとなしそうな眼鏡の子だった。
俺もややキョドッたり、台詞を噛みながら話しかけた。
わりとリアクションをくれて、30秒ぐらいだけ話した。

三人目の子は、足取りが遅かった。
俺が話しかけると、なんと立ち止まってくれた。
「妹の誕生日プレゼントを探してるんだけど、そのリュック可愛いと思って、どこで買ったか覚えてる?」と聞くと、思い出せないということだった。
さらに話を聞くと高校生だった。

ナンパに慣れていない俺は、すぐに「そか、ありがとう!」と言ってその場を離れた。
そのあとすぐに思ったことは、たとえ高校生でも、カフェぐらいには誘っておけば良かった。もちろん恋愛には絶対に発展しないが。
向こうは決して悪い感じじゃなかったし。
だけど、女の子が声をかけて立ち止まってくれるということに対して感動を覚えた。
話しかけやすい女の子をあえて選んでいるとはいえ。

そして、この三人に声をかけたところで、俺はかなりの疲労感を覚えた。
まだまだ初心者だから、ナンパには想定よりも多くのエネルギーを使っている。
「最初が一番難しい」と自分を励ましながら過ごす。

体力回復のために、チェーン店のカフェで、ひとりでホットティーを飲んで過ごす。
今日のノルマは5人に話しかけることだ。
そのためにiPhoneに「カウンター」のアプリもダウンロードした。
それが終わるまでは家に帰らないと決めた。
コンビニで「チョロルチョコきな粉味」を五個買って、ひとりの女の子に話しかけるたびに、そいつをひとつ食べることにした。
そんなことをしながら、飴と鞭を使って、どうにかして今日のノルマを果たそうと試みた。

そのカフェでは、ナンパの音声を聞きながら、ナンパの本を読みながら過ごす。
ナンパの本を読んでいると、心がかなり回復してくる。
気持ちがムズムズしてきて、もっと
ナンパの本、音声は本当にモチベーションを上げるのに効果がある。
いや、これは単にモチベーションの問題ではなく、少しずつ価値観の変化が起こる。
読めば読むほど、聞けば聞くほど「ナンパ中心の思考回路」が頭の中に出来上がってゆく。

こうやって自分をちょっとずつ「洗脳」していくことはとても重要だ。
なぜなら人は「自分の価値観」によって行動が変わる生き物だからだ。
あるいはこれは「世間的な洗脳」を解いて、もっと自然に行動できるようにするための「脱洗脳」だと言っても良いかもしれない。

閑話休題。

俺はカフェをあとにする。3人に話しかけるだけで、もう3時間も使ってしまった。
早く今日のノルマを終わらせて、家に帰りたい一心で、四人目の女の子に声をかける。

いまショッピングモールを出たばかりの、ベレー帽の子だ。
そして、この子も立ち止まってくれた。

「妹の誕生日プレゼントを探してて」「それ可愛いね」「どこで買ったの?」というと、そのベレー帽は300円均一ショップで買ったものだと答えてくれた。
俺はもともとから用意していたセリフを繰り出すことにした。
「そか、良ければ相談に乗って欲しいんだけど」というと、女の子は「うん」と言った。
最初は間違えかと思ったけれど、確かにYESみたいだ。

「じゃあ、そこらへんのカフェに行こうか」というと、ついてくる。
カフェは、名簿を書かなければいけないような行列待ちだ。
だけど女の子は「わたし、別に用事はないし、暇なんで」という。
ちなみに、俺がすごく話しかけやすい子を選んだだけに、あまり可愛い子じゃない。だけどこれは「自分にとって人生の初体験」という意味で、非常に大きい。

そして15分もカフェの前で待って、ようやく
なんだか「すごい体験をしている」というよりは、どちらかというと「自然に過ごしている」という感じが強かった。
街コンや合コンで出会った子と、普通にカフェに来ている感覚。
「ナンパ特有の妙な感覚」が起こるかと思いきや、そうじゃなかった。いたって自然な気持ちだった。

そして、カフェたくさん話をした。妹の誕生日プレゼントのアドバイスももらった。
お互いに、同じゆるキャラのファンであることも分かった。大きな笑いがいちど起きた。

そして「妹にプレゼントしたら、結果を報告するよ」「LINE教えて」というと、女の子はスムーズに教えてくれた。

そして、俺はもう今日は十分に満足したし、このまま帰ろうと思った。贅沢をしすぎない。良い結果のままで終わりにする。
だけど女の子は、すぐにその場を離れるのではなく、まだ暇そうな顔をしていた。
だから、俺の家の近くのBARに行くことにした。そこで、お互いに4杯ぐらいの酒を飲む。
飲んで、飲ませて、恋愛の話をする。
体の距離を近づけても怒られないが、手と手が触れ合うと「さっ」と避けられるぐらいの感じ。(改めて、これって本当に重要なサインだな)

そして最後には、自宅に行くことにした。
ナンパで俗に言う「連れ出し」という奴に成功しているならまだしも、女の子を自宅にまで連れ込んでいた俺だ。
そしてふたりで缶チューハイを飲んで、部屋を暗くして、また30分は話し合った。
だけど俺がさらに距離を近くして、キスしようとすると彼女はさっと身をよけて、とても気まずそうにした。
「あの。。急に。。。用事を思い出したから」といって帰っていったのだった。

その子を駅まで送る途中、俺はトイレに行った。
そして女の子もトイレに立って、そしてその後、もう彼女とは出会わなかったし、LINEの返信もなくなった。
自宅でエッチをしなかった段階で、もうこういう結果は分かっていて、あとは消化試合だった。

兎にも角にも、ナンパ四日目にして、自宅に女の子を連れ込んだ俺だ。
まだこのテキストを書いている最中にも、すごいことが起きたのだという実感はない。
「ずっと地蔵をする」どころか、今日のノルマをちゃんとこなして、連れ出しをして、エッチこそできなかったとはいえ、女の子を家に連れてきたんだから、客観的に見れば大したものだ。

今日のお会計、カフェが1000円。飲み屋が4500円で、計5500円だ。
まあ、人生の勉強代としては、そこまで悪くない値段だと思う。
だけど気持ち的にはちょっと高い。女の子の可愛さとは釣り合っていない値段だ。
今後はもっと少ない費用で女の子を落とす方法を考える必要がある。
なぜなら「お金を使いすぎた」と後悔ばかりしていては、次が嫌になってしまうからだ。
まあ、ナンパに半分成功した最初の日としては、考えるのが早すぎる話か。

まあ、そんなこんな、という日だった。
道でナンパするのも今月が人生で初めてだし、連れ出してカフェで過ごすのも初めてだ。
家に呼ぶのも初めて。
こんなに下手な誘い方でも、付いて来てくれる子がいるんだなという実感だ。

喜んでも良さそうなものだけど、なぜか、あまり心の晴れない自分がいる。
これはあの感じだ。たとえば、女の子とのはじめてのエッチは、あんまり気持ち良くない。実感があまりない。
だけどそれをあとから思い出して、その経験自体には興奮するんだ。

これでエッチできていれば最高だったんだけどな、なんて、とことん人間の考えはネガティブに出来ているものだと思う。いつでも「出来たこと」よりも「足りないこと」を探してしまう。
でもこんなときこそ、自分を褒めてやろう。ナンパのど素人なのに、今日は食い下がって、よく最後まで頑張った。

ナンパでちっぽけな成功をはじめて掴んで、だけど俺はもう、将来のことを考え始めている。
もっと、よりレベルの高い女と、もっと盛り上がるにはどうすれば良いのか。
今日起きたことはただのビギナーズラックにしても、まだまだこの道は果てしなく続いているはずだ。

さて。

そろそろ、土曜の立ち飲みBARは混み始めている頃だ。
今日は、道でナンパした子と4杯も飲んだ俺だけど、またBARに出かけようと思う。

それじゃ、君にも幸運を。

無意識と無意識で話すことに成功した日

今日の出来事。
立ち飲みBARで会った子と、1時間だけお茶をした。

最近の俺の課題は「テンションを上げすぎること」だ。
前半の30分は、自分でも飛ばしすぎたと思っていた。
そして「この子はやる気がない子だ」と勝手に考えていた。
俺がどれだけ明るげに話しかけても、相手は常に社交辞令的な感じだった。
これもまた練習だ

だけど俺は今までの反省を活かして「相手のテンションに合わせること」を試してみるこtにした。
女の子の目を見て、無意識のレベルで「良い感じになること」を目標にしゃべる。
むしろテンションを落として行って「必要最低限のテンションで喋る」ということを実践すると、これが自分の想像よりも功を奏した。
女の子もさっきとは違って目を見つめて話してくれるし、いわゆる「良い雰囲気」というやつになった。

自分の目標を実現することができた。
「テンションが高く笑わせる」のではなくて「必要最小限のテンションで恋愛モードになる」というコツが、少しだけ分かったような気がする。

女の子と話すときは、テンションを上げて話しまくらなくても良い。
「最大限のテンション」ではなくて「必要最低限のテンション」でいくと良い、というのが分かった。

もちろん、話が止まりそうな時は俺から話題を振る。
だけど本願は「女の子に話してもらうこと」だ。俺は聞き役に回る。
「女の子が乗りに乗って話している」という状態を目指す。
俺の話は、その状態を作るための潤滑油に過ぎない。
男が主役になるのではなく、どうにかして女の子に主役になってもらう。

本当にこの日は、戦略を変えた後半戦と、前半戦ではまったく女の子の態度が違った。
前半は俺から見るならば「この子、やる気がないんだな」と思えるような態度だったけれど、それは俺のやり方がまずいだけだということが分かった。
ちゃんと「無意識と無意識で話す」ということを心がけてからは、焦って話を進めるようなことはなく、目と目を見つめ合って話すことができた。

自分の問題を見つけて、課題を作り、それを解決する。
ということを、小さいながら、俺は今日実践した。

んー、あとは言うことがない。ただそれだけだ。

それでは、君にも幸運を。


2016年11月11日金曜日

レベル1「話しかける」 レベル2「笑わせる」 レベル3「余裕を持つ」 レベル4「誘惑する」

あまりにもキャラがお笑い系に傾いてしまい、最近まったくモテてないので、反省点を考えた。

反省1。
笑いよりも「誘惑」の比重を上げること。
話を笑いに傾けるのは簡単だが、誘惑はそれよりもちょっと高度なスキルだ。
誘惑のためのコミュニケーションから逃げない。笑いはあくまでもスパイスであることを忘れない。
自分が誘惑の初心者であることを自覚する。
笑いから少しずつ誘惑にシフトしていく。

反省2。
女の子とは目と目で話すこと。無意識で話すこと。
微笑みながら、お互いにドキドキするような感じが理想だ。
二人の世界を作り上げる感じ。たとえば女の子二人を相手にする場合も、それぞれに期待を持たせるようなイメージで行ってみよう。

反省3。
目標を決めること。
最近はとにかく、女の子に話しかける量を増やそうと努力していたから、最後のことまで考えてはいなかった。
とにかくBARに足を運ぶ、話しかける、盛り上げるということが主眼だった。
だが、たとえば「今日はひとり連れて帰る」とか「5人に連絡先を聞く」とか、「二人とは恋愛的な雰囲気になる」とか、次からは「関係性」「具体的な成果」に対しての目標を設定してみると良いかもしれない。
ゴールのイメージが描けていることは、きっと重要だ。

反省4。
一番モテる男はどんな男かということを考えて、イメージすること。
立ち飲みBARで成功している男は、周りを見渡すと、明るい雰囲気を持ちながら、同時に大きな余裕を持って女の子と接している男だ。
最近の俺にはまったく余裕はなかった。自分自身で分かっているものの、まだ「ただ笑わせる」のレベルに留まっている。

理解。

ただ話しかけるのがレベル1。笑わせるのがレベル2。余裕を持つのがレベル3。誘惑するのがレベル4。
だとしたら、俺はまだ下手っくそなレベル2だ。
今はレベル2にたどり着いたがために、レベル1がすごく簡単になった。

だがいざというときにレベル3、レベル4の力が出せていない。
女の子に話しかける時も、ただ楽な「お笑い系」ではなくて、もっとギリギリのライン。
余裕と誘惑、そしてちょっと笑いあり、というラインを攻めていかなければいけない。

しかし俺の腕はまだまだ未熟とはいえ、ほとんどの男が二人組、三人組で来ているこの店で、我ながらよく頑張っているとは思う。
ずっと悩みだった「女の子にサクッと話しかけられない」という問題が、既にかなりの部分解消した。
意識的な努力をしてやり方を変えられたのだから、今後の「余裕を持つ」「誘惑する」という目標も、時間をかけて取り組めばきっと成果が出てくることだろう。

ところで余談だが「笑い」よりも「誘惑」が大事だと無意識では気づいていながら、つい「笑い」に逃げ続けてしまう男って、けっこう多いと思う。
つい自分の得意な分野だけに頼ってコミュニケーションを続けてコミュニケーションを続けてしまうのだ。

だが実は、ひとりの「笑いを取る男」がいるとき、その横で「クールに構えている男」が、実はいちばんモテたりする。
コントラストの効果。ずるいと思うが、美味しいとこ取りだ。
今まで合コンでもどこでも、今までにそんな光景を見てきた。
逆に、男の相棒が女の子を笑わせてくれて、俺はその横でクールに構えて「美味しいところ」を持って行ったこともあった。

だが、だがしかし。結局、最後に勝ちを収めるのは行動を続ける男なのだ。
俺は今はひとりで遊んでいるから「盛り上げるやつ」と「クールに構えるやつ(誘惑する役)」の両方をひとりでこなす必要があるかもしれない。
自分ひとりだけでこの「コントラスト」を演出できるようになれば、最強じゃないか。

閑話休題。

ひとつ。先月、四人の子とエッチできたのが逆に焦りに繋がっている部分はある。
今月は、プロセスとしては成長しているはずなのに、結果としてはむしろ退行しているのではないかと、ふと考えてしまう。

だがこれもロジカルに考える。先月の自分は、ラッキーも重なり、そして「誘惑できるシチエーション」「誘惑できる自分」が、たまたま重なってうまくいったのだと思う。
だがこれからは、それを何度でも再現できるようにする。
女の子を褒めて、誘惑して、LINEを聞いて、ちゃんとチャンスを拾って次につなげていく。
お笑い系で話しすぎる癖も直して、誘惑できる新しい自分に変わる。

まだまだ先は長そうだが、だからこそこれはやりがいのあるワークだ。
多くの男が「今の自分の実力」だけでうまくいったり、失敗したりしている世界で。
俺は馬鹿みたいにストイックに、自分のアプローチの方法を磨き上げて行く。

そう、この立ち飲みBARに来るのは、どうせ人生の練習だ。
失敗しても何も失うものはない。実際に俺は、何も失っていない。

それでは、君にも幸運を。



盛り上げる男から誘惑する男へ

ちょっと冷静になってからこの日の反省。

まだ「他の男は裏切る」ということに対して脇が甘い。
どうしても、最後まで「こいつらは良い奴」という希望を持ってしまっている。
言うなれば、サッカーで敵にボールをパスしているようなもんだ。
この癖を直して、本当にイニシアチブを取りに行く必要がある。

この日は、自分からは女の子に誰にも話しかけない、三人組の男たちに話しかけられかけられた。
おそらく今思うと、結果的には、俺はこの三人に「利用された」のだろう。
俺自身も「ひとりで来ている」という女の子に言うよりも心強いので、この三人をある意味「利用していた」のだろう。そして、結果的にはこのゲームに負けたのだ。

この三人組、男が三人も揃って、まったく女の子に話しかけに行こうとしない。
俺はテーブルに、4組の女の子をかわるがわる招待した。
そのテーブルしか空いていなかったし「皆で盛り上がったら良いことがあるかも」という、まだ男として弱い心があったのだ。きっと。

そしてこの男たちが、俺が連れてきた女の子に対しては、話す話す。三人連れて来ていたら、
今思えば、本気でもっと早い段階で、男に対してのイニシアチブも取らなければいけなかった。

そして最後に話しかけた女の子たちは、男に対してかなり冷たいタイプで、俺にもかなりの暴言を浴びせてくる。
俺は粘り続ける。だがついには、男の中の一人が、俺の印象を本気で下げに来て、女の子と一緒に「この人怖いね」みたいな陰口を叩き始めた。
俺自身も女の子の扱いが下手で、印象の作り方が下手すぎたのだろうが、これは完全にやられた。
女の子を4組もテーブルに連れてきて、そして最後には恩を仇で返すように「美味しいところを持って行こう」とする奴ら。
こんなに男たちにプラスになることをしてきて「え、本当に?」という感じ。まるで手を噛む飼い犬だ。
こんな残念な奴らだとしても、やはり数の力は強い。まだまだ俺は戦闘力が足りない。そして脇が甘い。

だがひとつ思ったのは、口の悪い女の子と話していて、流れが変わるのを感じた瞬間があった。
俺は女の子のファッションを「10点満点中で200点」とか言っていたとき、女の子は「褒められ慣れてるから」「あなたのファッションは6点だね」とかいう風に返してきた。
だが俺が「君たち中身は0点だね」と言ったときから、急に向こうから職業を聞いてきたり、年齢を聞いてきたりしたのだ。
これは俺に興味を持ったというよりは、おそらくこちらを「嫌な奴」だと思って、そして「落とすための情報探し」を始めたと理解するほうが合っているのかもしれない。
だがそこで彼女の気持ちの流れが変わったのは確実だと思えた。
良い方向にせよ、悪い方向にせよ、相手の心を動かして、それを察知する。
こういうことを繰り返してゆけば、女の子の心を掴めるようになるはずだ。

しかし大きな反省の残る日だった。
帰りは「一番成長したのは俺だ」「一番成長したのは俺だ」と、自分をひたすらに慰めながら帰った。コンビニでサラダを買って、カロリーメイトを食べてから寝た。

しかし以前と比べてのひとつ大きな変化は「一番最初の話しかけ方」がすごくうまくなったことだ。
「あ、おつかれっす」という感じで、あまりためらわず、自然に話しかける。
前ならば30分迷った末に1秒で無視されていたところ。5組に4組は無視されていたところを、今では無視されるのは5組に1組ぐらいの感じだ。
だからこそ、今までは「最初の段階」で無視されていたからたどり着かなかった「第二段階」での失敗が増えていると思う。

今の大いなる課題は、第二段階での印象作りだ。
この日も女の子から二回も指摘された点だが、5分経っても10分経っても盛り上げようとするばかりで、それが女の子には必死に見える。話していると疲れてしまうようだ。
どうにかして、話し始めてから5分、10分経ったところで、キャラチェンジをしなければいけない。
「盛り上げる男」から「誘惑する男」に変わる必要がある。
だがこのキャラチェンジをうまく出来るようになれば、そこでまたギャップを生み出すことが出来るはず。

最近、ナンパの声かけの音声ばかり聞いていたから、それでハイテンションが身についてしまった感はある。
コミュニケーションの第一段階は強くなったが、逆に第二段階は弱くなってしまっている。
一時的にフォームが崩れている。ここを強くしたい。
自分が弱い部分は目に見えている。この課題をクリアしたい。

しかしこの立ち飲みBARで、多くの男は手持ち無沙汰で暇そうにしている。暇をしすぎると帰っていく。
うまくいった男は、楽しそうに女の子と話している。
だけど他の男は、俺よりも何倍もうまくいっているように思えてしまう。
こんなチャレンジは無駄なんじゃないか。いつまでたっても目標にたどり着けないんじゃないか、という気持ちが横切る。
少しずつ経験値を積んでいるのに、すぐに成果が手に入らないことにもどかしさを感じている。

人生は有限だ。刻一刻と1日は過ぎてゆく。
まだ空は明るくなっていない。今日は金曜日だ。ハードな戦いになるかもしれないが、また経験を持って帰ろう。
今月は最後の日まで、経験を持って帰るだけだって良い。今までよりもっと高い行動に挑戦して、そしてフィードバックを得よう。



経験。

今日は飲んだ。今日は悔しかった。
まるでピエロみたいな1日だった。

路上で声ををかけたのは一人だけだった。
あとは立ち飲みBARで飲んで、5組ぐらいの女の子たちに話しかけていた。

そして同じBARに、3人組の男たちがいた。
結果的に、そいつらは俺をダシにして、臆病なくせに、さんざんいいところを持って行った。

改めて「テンションが高すぎる男」はダメなんだと感じた。これは自分のことだ。
女の子たちからも注意を受けた。「そんなに話を頑張らなくてもいい」「普通でいい」って。大きな反省点すぎて笑える。

選ぶのは女の子たちだ。
一番最初に話しかけかけ時は、別にテンションが高くても良い。
だけどずっとそんな調子だと、

しかし、男たちは三人組だった。
そして、俺が何組も女の子たちをテーブルに運んできて、そして彼らは、さりげなく俺を下げて、美味しいところを持って行った。

すべては俺の実力不足、戦略の間違いがもたらした結果だ。
三人組の男の一人は狡猾なやつで、そいつは何もしていないのに、俺のことを「怖い」と印象付けて、女の子と共感していた。
自分の全力を尽くして、そして嘲笑され、ただただ利用される日だった。

そんな惨めな日。だけど経験値だけは、俺が一番溜まったと確信できる。
次からは狡猾な男たちの戦略にも負けず、冷たい女の子たちの態度にも負けず、もっと自分に興味を引かせる、もう少しだけ落ち着いた態度を身につける。

悲しいけれどこれは経験だ。

2016年11月7日月曜日

「盛り上げて笑わせる」と「女の子を魅了する」の違い

立ち飲みBARでは、成果のない日々が続く。
勝ちを記録することは楽しいが、負けを記録することは苦しい。

女の子と20分も盛り上がりながら話して、最後にLINEを断られる。
その女の子は「同僚と待ち合わせる」と言いながら席を離れて、他の男と話している。

このBARで会った男が、俺が捕まえている女の子二人組の間に入ってくる。俺は協力する。
だが俺が逆にその男は、俺には協力しない。

三人組の、あまりモテなさそうな男と、少しだけ話す。「お互い頑張ろう」なんて言いながら。
だけどその男たちは、他の三人組の女の子と話し込んでいた。
俺が近くに立つと、彼らは俺をさんざん話のネタにして笑ってきた。
そして女の子たちも「いま3対3で話してるから!(邪魔だからあっちへ行け)」と言う始末。

このBARの男は信用ならない。女の子を目の前にすると何だってやる。
ある時は協力関係を築けるが、いつの間にか自分の利益のためだけに突っ走っている。
出会いを求めてる男って、確実にそういう傾向がある。いや、全ての男が本質的にはそうなのかもしれない。
俺だって自分で意識していないだけで、たぶん女の子を目の前にして、周りが見えなくなっていたことはたくさんあるだろう。
種を残すということはお友達ごっこじゃない、生存競争なのだ。
遺伝子のレベルで男同士は戦うように出来ている。
だからこの競争に負けないように勝つという心構えが必要だ。

なんとも幸せなことに、人間は1日のゲームに負けたからといって、すぐに死んだりはしない。なんとも優しい世界ではないか。

この日、俺は「テンションが高いだけの男」だった。
高いテンションでいくと、一回一回傷つかないし、自分は楽かもしれないが、この店で女の子を魅了できるスタイルかというと違うっぽい。

だが最近、急速に自分の行動は変わった。
非常に素早く女の子に話しかけられるようになった。
この言い方をよくするが、以前であれば手をこまねいて待っていたり、声をかけても無視されていたところを、1秒で話しかけてちゃんと反応をもらえるようになった。
これもまた、ものすごい進歩だ。

だがその分「こんなに声をかけても成果を得られていない」ということに大きな課題を感じている。
思い返そう。俺は初心者だ。全ては練習であり、これは下積みだ。一番失敗する日は、一番勝利へと近づく日だ。

そして今の俺の課題は、スピーディーに話しかけられるようになったのは良いが、まだまだ女の子からは「他人扱い」っていうことだ。
つまり「話しかける能力」「反応をもらう能力」は伸びたものの、そこから女の子の心を掴むまでには至っていない。
ここで自分の実力を勘違いしてはいけない。目標は雑談を交わすことではなく、女の子の心を魅了することだ。

俺はもっと女心をくすぐって「他人」じゃなくて「ドキドキする奴」にならなければいけない。
この課題を無視して、ただ話し続け「なぜうまくいかないんだろう」「こんなにうまくやっているのに」と思うことも出来るし、女の子を魅了するための行動や話し方を、また1から練習することも出来る。
この店で女の子を魅了している男は、本当に羨ましい。
目がクリクリしたレベルの高い子をつかまえて、二人で彼氏彼女みたいに話し込んでいる奴。
俺もああいう風になりたい。俺もその経験はあるが、再現性が得られていない。再現できるようになりたい。

「俺はいっぱしの男だ」という慢心を打ち砕いて、謙虚にまた階段を登り始める時だ。

最近、路上ナンパの音声をたくさん聞いて「テンション高くまくしたてる」系を目指して話していたけれど、少なくともこの立ち飲みBARでは、もう少しだけ落ち着いた話し方が好まれるように思う。他の男を見ていると、うまくいっているのは「テンション高い系」よりも「大人の話し方をする奴」だ。
俺はこの店でうまくいくには、テンションが高すぎたのかもしれない。
実際、自分自身がうまく行った時は「ごく普通に話しかけた時」だった。

次はもう少しだけ落ち着いて「普通の人」を偽装しながら、なおかつ素早く話しかけてみよう。
あまり変わったことを話す必要はない。女の子を退屈させすぎず、かと言って黙りすぎない。

「ちょうどええ塩梅」を狙ってみよう。
そうだ、分かった。俺は「素早く、テンションを上げて話しかけて反応をもらう」ということに特化しすぎていたことが、改めて認識できた。
これは前に自分自身が作った課題で、それ自体は達成できることが分かった。だから、何も間違いじゃない。自分の目標に到達できている。

だが俺は「話しかけて反応をもらう=恋愛的にうまくいく(ことに近づく)」という図式で、無意識にこの二つを等価に考えていた部分がある。
だがほとんどの男が「今の自分のまま」でうまくいったり、うまくいかなかったりしているところを。
俺は自分のフォームを崩してまで、自分のやり方を変えてまで、たくさんの失敗を重ねている。
このメソッドはおそらく、長期的なゲームの前半戦では弱いが、後半戦では強くなる。
この日だって、ちゃんと反省点を見つけて、それを認識することが出来た。

話は重複するが、たとえば合コンで、さんざん女の子たちを爆笑させて盛り上げても、男としては見られない奴がいるだろう。
俺もいつの間にか、その罠にはまっていた。目指す方向が違うのだ。

「女の子を魅了できる男」。
これを目指すのは果てしない道かもしれないが「笑い」や「素早さ」だけに逃げずに、魅了する力を育てて、成功率を少しでも上げていこう。
笑いというものは恋愛に非常に役立つが、それはあくまでもきっかけ作りや、アクセントに過ぎない。

あと一点。素早く話しかけて失敗を続けるだけでは、学びがすぐに進むとは限らないが、それでも1000人、2000人と話しかけていくうちに、無意識に学習が進み「肩の力が抜ける」可能性が高いっていうことだ。
最初は緊張していて、無意識に力が入っていても、そのうちに本当のリラックスを手に入れらるかもしれない。その境地にたどり着けば、強い。
だから数を重ねるということも、決して無駄な経験にはならない。

ところでこの日は酔い帰りにも、道で女の子ふたりに話しかけたから、ナンパ二日目にして5回の声かけに成功した。
一週間前もナンパに興味はあったものの、自分が本当に実行できるとは思っていなかった。
たとえ今日が失敗だらけでも、努力を続ければ、過去と比べて飛躍的な、自分の行動の違いを得ることができる。成果を焦るな。ひたすら学べ。自分を否定せず努力を褒めろ。

それでは君にも幸運を。


2016年11月6日日曜日

ピカソは子供のように絵を描こうとした

昨日は、人生初のナンパ挑戦日だった。
その内容は「人に道を聞く」というものだった。
これでさえ、大きな挑戦だった。

そして今日は、これを一歩前進させようとした。
昨日と同じメソッドよりも、新しいメソッドを試してみたかった。

今日は眠いし、あまり気分が乗っていたわけじゃないんだが。
ナンパの音声をイヤホンで聞きながら、ナンパ本を読みながらテンションを上げていった。
これはすごく有用な方法で、自分の気分をガラッと変えてくれる。
個人的な意見だが、本を読むわけではなくて、音声も聞いた方が良い。

たとえば英語を覚える時も、英語を浴びるように聴いたり、慣れ親しむことが大きく役立つ。
これと同じで、ナンパに関する情報をシャワーのように浴びて、ナンパという価値観自体に慣れ親しむこと。
「ナンパ目線で世の中を見ること」に自分を慣れさせることは、本当に重要だ。
なぜならナンパするかどうかは、価値観の問題だからだ。

だが、いざ道に出て実践しようとすると、とてもうまくナンパ出来そうになんかない。

「話しかける」「警戒心を解く」「話を弾ませる」「LINEを聞く」「カフェに行く」
そんなイメージを膨らませれば膨らませるほど、自分がキモく思えてきて、とても不可能に思えてくるのだった。
途中で言うことを忘れたらどうするのだろう。

だが「究極の男磨き道 ナンパ」という本には、こんなニュアンスのことが書かれていた。
「トレーニングメニューが間違っていたらなかなか上達しない」と。
そこで俺は、ぐっとハードルを下げて、いまの自分で最もハードルが低く、後味も悪くないフレーズを考え出すことにした。それは、こうだ。

「おつかれっす」
「あ。。。。ごめん、間違えたわ!」

たったこれだけ。

これなら「道を聞く」よりも、もう半分だけ「ナンパの世界」に足を踏み入れている感じがするし、逆に2フレーズだけで終わるので、心理的抵抗も少ない。
俺は初心者だ。ど素人。初心者のうちは、無理に欲張らないことにした。女の子に話しかけても、話を続けようとしない。一瞬でその場を離れる。だから心理的ダメージが少ない。

実際に俺は、このフレーズで3人に声をかけてみた。
このうち二人が、こっちを振り向いてくれた。

1回目は後ろから話しかけて無視された。
2回目は斜め前から話しかけて、向こうが振り向いてくれた。
3回目はそれに加えて「あれ、、、竹中さんですよね?」というフレーズをひとつ加えてみた。

このように挑戦回数自体は3回ながら、少しずつマイナーチェンジを加えていった。
こうして俺は、ナンパ二日目にして、また「地蔵になる」という現象を回避することが出来たのだ。

そして、たったこれだけの行動が、脳のアドレナリンを大きく刺激した。
通行人は、ただの通行人じゃない。
ロールプレイングの「村人」ではなく、自分と関係する可能性がある「登場人物」なのだという、価値観の大きな転換、その兆しを感じた。
(「モテる漫画」参照)
きっとこの先には、すごい世界が広がっている予感がした。

そして、ナンパ二日目にして女の子に声をかけて、そして、それにを後悔もしていない、むしろワクワクしている俺がいる。
街コンから立ち飲みBARにフィールドを移し、店内で守られた安全な場所とは言え、自分から女の子に話しかける訓練をしたことが、経験として役立っている。

「いま、自分にできることをすること」「無理めだったら1クッション置くこと」「大丈夫そうになったら次のステージに挑戦すること」
こうやって少しずつ慣らしていくことは、すべての技術の練習の本質であり、本当に重要なことだと思った。
ハードルが高過ぎれば心が折れてしまうし、逆に低すぎれば成長がない。

ちなみに、こんなオドオドした心理状態の男が、女の子に話しかけることに後ろめたさも感じていた。
女の子を楽しませられる男ならまだしも、俺みたいな臆病な初心者が話しかけるなんて。迷惑以外のなにものでもないのでは?

だけど逆に、こうも考えた。こんな弱っちい状態の男が、女の子を不快にさせたり、傷つけたりすることなど、そもそも不可能なのだと。

そして、何事にも踏み台というものは必要だ。
人は人に多少の迷惑をかけなければ、成長することなんて出来やしない。
「迷惑をかけるかもしれない」と悩みながら、どんどんと時間は過ぎていき、そして人生を終えるのは、あまりにも勿体ない。
「ほんの小さな迷惑をかけること」を恐れて、自分の人生を投げてしまい、女の子たちも楽しませられない。
それよりも人にほんの数秒の、ほんの小さな迷惑をかけて、もっと女の子たちを楽しませられる男になろう。

といっても本当は、これを「迷惑だ」と考えてしまうこと自体が、実は自意識過剰なのだ。

だからこう考える。俺たちはナンパで人に「迷惑をかける」ことなんて出来やしない。
たとえば暴力をふるったり、酔って絡んだり、暴言を吐いたりしたら明らかに「ルール違反」だが、そうではなくて、あくまでのプラスの努力を続けるならば、それが女の子の迷惑になることなどありはしないのだ。

ナンパには価値観の転換が必要だ。
俺たち日本人が錆びついた価値観に溺れきっている、その泥沼から体を洗って、もっと純粋な、ナチュラルな心。
「人という存在自体を肯定する心構え」が必要だ。
と、ナンパ二日目の俺はそんなことを考えている。

「他人は怖い」
「他人に関わってはいけない」
「他人に挨拶してはいけない」
「偶発的な出会いを楽しんではいけない」

こういった狭苦しい考え方、いつの間にかはまってしまった「価値観の罠」を抜け出して、ナチュラルな心を取り戻すこと。
きっとそれがナンパの究極の目的なのではないかと思う。
(ピカソは「子供のような絵を描く」ことに生涯を費やしたという)

君にも幸運を。




ストリート声かけのど素人が自宅で練習した話

この日は1日中、ストリートナンパの音声を聞いたり、ナンパ本を読んだりしていた。
あとは自宅でひたすら、ナンパ声かけのセリフを考えたり、練習したりしていた。

Youtubeにアップされている音声や雰囲気を、まずは自分の口でコピーする。
それをだんだんとアレンジしていく。というか、何回も練習していたら自然にアレンジが加わっていった。
文面で書くとかなり寒いと思うが、たとえば「イタリア帰りの日本人」という設定とか。
「友達の誕生日パーティー帰りで気分が良くて話しかけてしまった」とか「友達が30分だけドンキホーテに行ってて暇」だとか。
「自分は人を一目見るだけで、その人が良い日とか悪い人か、分かる能力がある」とか。
勝手に妄想が広がって、バリエーションが広がっていった。
ナンパのシナリオ、たたき台を作るというのはこういうことなんだなと思った。

あとはたとえば、声をかけて、すぐに相手が去ってしまうパターン。最後まで話しきるパターンとか。色々なパターンを想定して「去られ際の明るい捨てセリフ」とかも考えたアリしていた。
これを繰り返していると、自宅で練習しているだけで緊張を感じた。
自宅で練習しているだけで緊張するのに、ストリートではとてもできないとも感じたりした。
だがこれも「何もしない」よりは一歩の前進だ。

練習でうまくいったからといって、本番でもうまくいくとは限らない。
だがしかし。練習でうまくいかないものは、本番でも絶対にうまくいかない。
ナンパは全てのスポーツ、武道に通ずるものだという認識を深めた。
というよりも、ナンパはコミュニケーションの武道だ。
どんなスポーツ、どんな武道でも「ひとりでの練習時間」があり、それがすごく重要になる。

「自宅での練習」をオススメしているナンパブログはまだ見かけたことがないけれど、ナンパが技術だとするならば、これは絶対に必要なプロセスのはずだ。
本を読んで知識を得て、モチベーションを高める。
自宅で練習して、本番のための準備をする。
そして本番で成果を試して、それがまた経験と課題になる。
この全てのプロセスがバランス良く必要なのではないか。

ところで、この繰り返しの練習でひとつ分かったことは、雰囲気というものはかなりの程度、好きなように自分で作り出せるということだ。
たとえば、とある有名な、猫のような明るくて人懐っこい話し方をするナンパ師。
その音声を聞くと、まったく天性のものであるとしか思えないほどの「愛らしい話し方」をしている。
だけどその音声の話し方をコピーしようとすると、自分の話し方にもその「愛らしさ」「人懐っこい笑い方」が備わってくるようなのだ。
人は話し方も変えられるし、笑い方も変えられる。雰囲気も変えられる。
そもそも、そのナンパブログの著者は、音声に対してテキストで事細かな解説をつけていて、雰囲気も「作りだしたもの」であることがうかがえる。
(というより、雰囲気を作り出せなかったらナンパはできない)

ところで雰囲気を作り出すこと、話し方を変えるということは自分以外になるということではない。
なぜなら我々は無意識に規定された「自分」という枠を、「自分らしさ」だと思い込んでいるだけだからだ。

そんなことを考えながら、ずっと脚本の練習をしていると、いつの間にか時間が経っていた。
自宅で仮想の相手と話しているだけで、かなり疲れてしまった。

そして街に出る。今日は美容室に行く。
これも話す練習だと思って、女性美容師さんと
店員さんだから応じてくれて当たり前なのだが、かなり盛り上がった。
愛想笑以上の手応えを感じた。
ふだんなら感じていた「ちょっとした心の抵抗」や「話疲れでの集中力の低下」を、うまく避けることができた。
「気軽な自分」を抽出することができた。

かなりウキウキした気分のままで街に出る。
この気分のままなら気軽に女の子に話しかけられそうだったけれど、やはり話しかけようとすると行動にストッパーがかかる。
だけど以前よりも心の緊張感自体は低下しているようだ。

まずは一杯、いつもの立ち飲みBARで飲んで、1組だけの女の子たちに話しかける。
「ナンパのフレーズの練習台にしよう」と思ったけれど、いつもよりも意識してしまって、かなり不自然な声かけになってしまった。
今日は夜に普通の友達同士の飲み会があるから、すぐに店を出る。

誰かに話しかけようとするが、とても自宅で練習したような「ナンパチックなフレーズ」では声をかけられそうにない。
俺は「人に道を聞く」という、心理的抵抗がはるかに低いメソッドに切り替えることにした。
それでも、俺は人に道を聞くことでさえ、今まではできなかった。たとえ本当に道に迷っていても、それがおばちゃんでもおばあちゃんでも、見知らぬ人に話しかける抵抗を感じた。
というより、駅員さんに道を聞くことでさえ、ためらうタイプだった。

街コンや飲み会で「お互いに話しても良いお膳立て」が出来ている場合にはすらすらと話せるのだが、
コミュニケーションの「第一ステップ」「自分から接点を作り出すこと」は、本当に人より苦手なタイプだった。

そんな俺が「本当は道を知っているのに、女の子に道を聞く」というのは、かなりハードルが高いことだったのだ。
だがこの日は、3組の女の子に「ただ道を聞いた」。ナンパのフレーズは一回も出していない。
そのうち2組は親切に教えてくれた。1組は「あ、そういうの分からないんで」と立ち去っていった。
そして自分たちを自撮りしている女の子に「撮りましょうか?」と話しかけた。
こうやって、俺は決意の日に、100%の地蔵であることは免れたのだった。

すでにナンパをしている人からすれば、なんとレベルの低い話だと思うかもしれない。
だがたとえば子供は最初、自転車にサドルをつけて走る。
それを「サドルをつけてて恥ずかしいんじゃない?」と言う人がいるだろうか?
それと同じように、まずはサドル付きでスタートしてみた自分だ。
俺はこれを誇らしいと感じた。なぜならとにもかくにも、俺は行動を取ったからだ。
ゼロイチではない。50よりは100の方が良いが、0よりは1の方が良いに決まっている。
そして0と1の間にはものすごく大きな価値の違いがあるのだ。
低い得点を取ることを嫌わないようにしよう。テストを受けないよりは、テストを受けて1点を取ろう。

おそらく初心者が「レベルを下げてゲームをプレイすること」は、ゲームを楽しむためにすごく重要なことだ。
むしろ「レベルを下げる」からこそ今後の「レベルを上げていくこと」ができる。
まずはレベルのいかんをとわず、ゲームに加わること。参加した時点で目標の50%は達成している。そして、プレイしないゲームはクリアできない。

ということで俺は、次の「極限までハードルの低い声のかけ方」はなんだろうと考えている。
この日練習した「ナンパのプロみたいな、気の利いた展開」ではなくて、もっと野暮ったくて、もっとシンプルなものにしよう。

たとえば「おつかれっす」「あ、キャッチとかじゃなくて、ただのナンパのど素人なんですけど」「お姉さんカフェとか無理っすよね」「あ、ですよね。すんませーん」みたいな、うまく断られるためのやつ。
そうだ。ナンパを最初から成功させようとするから、緊張してしまうのではないか。
まずは「多くの女の子に話しかける」「そして断られる」ことを目標に、極限まで、自分が傷つかない守りのフレーズを考えてみる。
なぜなら、ナンパというのは心が折れてしまうことが一番の危険、落とし穴だと聞く。つまり自分のモチベーションを保つことが本当に重要な世界なのだ。

守りの姿勢を「男らしくない」と思う男もいるだろうが、実はこれが、何の問題もない。
なぜなら一番男らしくないのは、何の行動を取らないことだ。
そして完璧を求めすぎたり、深く傷つきすぎたりすると、次の行動が取りづらくなる。
つまり戦略的に「最大限、傷つかない戦略」を取っておきながら、行動の回数を増やすというのは、臆病ではなく戦略なのだ。
そして経験が増えてきた段階で、もう少し自分への負荷を上げて、もう少し大胆な手法を取るようにすれば良い。

俺の場合、これから1ヶ月は「人に道を聞く」「傷つきにくい声かけ」をひたすら続けても良いぐらいだと思う。
そもそも立ち飲みBARに通い始めた時も「年末までは誰とも話さず、毎日通い続けるだけで良い」と、ハードルを極限まで下げて、行動主義で臨んだ俺だ。
浅瀬から入って、だんだんと深いところまで入っていく。無理だと思ったら引き返して、また明日チャレンジする。

しかしそんなことを考えていた俺が、想定よりもずっと早い段階で、ナンパにまで興味を持って、そして行動を起こすというのは、思い返せばすごい状態だなと思う。
これを「ナンパをしようと思ったけど、道しか聞けなかった」と考えるか。
「立ち飲みBARですら苦手意識のあった俺が、2ヶ月でナンパにすら挑戦するようになった」と考えるかは自由だ。
人は案外、自分の成長に関しては無自覚なもので、つい「足りない部分」ばかりを見てしまうが、時には振り返って、自尊心を高めてみるのも良いだろう。

人生は行動したものの勝ちだ。行動するためならば、どんどんハードルを下げて、
成果は急いて求めるな。行動の重要度を引き上げよう。成果よりも行動が10倍尊いと考えるようにしよう。
成果の数ではなく、行動の数で自分を評価するようにしよう。

たとえグズグズしている自分でも、なにかを「しようとしている」ならば、それも行動のうちにカウントして良い。
色々な調べ物をしたり、先人のブログを読んだり、音声を聞いたり、フレーズの練習をしたり。
そういった行動のすべてが、実は「成果」なのだ。

それでは、君にも幸運を。



2016年11月4日金曜日

立ち飲みBARから路上ナンパへフィールドを変えるのか

今日のこの店は男が9割。ビールを一杯だけ飲んで、30分で帰った。

それでも短い間で3組の女の子に話しかけて、そんなに悪くない反応をもらった。
昨日にも増して、俺は羽のように軽い。
「ためらい」というものがほとんどなくなってしまった。

まあ、それがまだ成果には結びついていないけれど。

ただひとつ思うことは、この店ではトライできる回数が限られてくる。
店の中は最高90%ぐらいが男だし、少ないチャンスを皆がせめぎあっているような状況だ。
トライできる回数が少ないということは、失敗できる回数も少ない。
状況によっては、1日に良くて5組にしか話しかけられないかもしれない。
そして仮に途中で1組と仲良くなれば、もう、他の女の子に話しかけにいくわけにはいかない。

チャンスのない状態で、男同士でひしめき合って「待ち」の時間を過ごし続けても、それで何か腕が上達するわけではない。ただただ時間が過ぎてゆくだけ。
街コンよりは男を試されるし、金を搾取はされないものの、俺は少しだけこの店に限界を感じてしまった。

もちろん、俺はこの店ですらまだ、大きな成果を出しているわけではない。
だけども、いや、だからこそ、もっと「失敗の回数」を最大化して、話し方や雰囲気を磨く必要を感じている。
だから最近俺は、路上でのナンパに並々ならない関心を持っている。

来月は路上でナンパをしようか、明日にしようか、今日にしようか、今にしようかなんて考えながら、まだ先延ばしをしている状態だ。
メンタル的に行けるような気もするし、いざやろうとすると固まってしまう気もする。

だが多くのナンパ師が「地蔵状態」を経験するというように、俺も明日「地蔵状態」を経験しにでも出かけようか。
それか、たとえばこう考えるのはどうだろう。今月末までにひとりの女の子にでも道を聞けたら、ノルマはクリアだ、というように。

ドラゴンクエストの勇者は剣を振るうか?

この日は今年で一番、フットワークが軽く、気軽に女の子たちに話しかけた日だった。
家を出るまでは心が重かったのだが、店にたどり着いてからの俺の心は、羽のように軽かった。
どんなに女の子たちがそっけなくても、無視されても、次々と次の相手に話しかけていく。そして、そのたびにまったく落ち込んでいない自分がいた。
なぜなら、出会いの場なんて「こんなものだ」「数をこなしてなんぼだ」とポジティブな諦めができていたからだ。
それよりも大事なのは、より多くの経験を積むこと、チャンスを逃さず一瞬で話しかけることだとわかっていたからだ。

ここから得られた教訓は「家を出る前の気持ち」なんて、あまり関係ないこと。
どうせ店までたどり着けば、女の子たちもたくさんいて、自分のテンションも上がってくる。
家を出た時はテンションが低くても、店に辿りついたときもそうとは限らない。
逆に、家を出た時にどんなにテンションが高くても、店に着くまでにいろいろ考えてしまって、テンションを下げてしまうことだってある。
つまり、気分が乗らない日も、とりあえず店に行ってから考えれば良い。考えるのはそれからだ。

「今日は一杯だけ飲んで帰ろう」なんてハードルを低めて、自分を説得しながら、店にまで足を運ぶ。
そして「帰る前に、一組だけ女の子に話しかけてみようかな」なんて考える。
1か0じゃない。All or Nothingは有害な思考だ。
「大成功」から「失敗」までには実は100段階ぐらいレベルがあって、何もしないのが一番の失敗だ。
この階段は登らないよりも1段登る方が偉いし、100段目までいけなくても、20段ぐらい登るだけでも偉い。
君が完璧主義な性格なら「中途半端は嫌だ」と思うかもしれないが、それでは俺たちは何もできない。0点よりは1点を。1点よりは2点を取っていこう。

ところでこの日、大きく俺の気分に影響していたのは、ナンパ関係の本を日中に読んでいたことだ。
Amazonで「ナンパ」と検索すると1位に出てくる「究極の男磨き道 ナンパ」という本だ。
これはレビューの評価も高く、本当に良い本だ。
他のナンパの本のように、下品なところがない。あとは、他の本より鮮明に「初心者から中級者、そして上級者になるための階段」が描かれている。
俺はこの日、路上でナンパをしたわけではないが、十分に参考になった。

そしてあとひとつは、ナンパの実録音声を聞きながら店までの道を歩いたことだ。
俺は今まで「ナンパの音声」というものを聞いたことがなかったのだが、これがすごかった。
TSUTAYAで会った就活生の心をどんどん開いていくというものだった(たぶんGoogleで検索すれば上位に出てくる)。
毎秒毎秒の会話は小気味よく絶妙なトーンで返されて、すべてのセリフにアクセントをつけていき、常に女の子を笑わせて、なおかつ惹きつけるような感じだ。
おかげで「女の子と話す時は、こういう感じに興味を引けば良いんだ」というイメージが、店に着くまでには描けていた。

今までナンパの音声を聞いたことはなかった。それは何故か。
おそらく自分は無意識に「まったく知らない世界」を知るのが嫌だったのだと思う。
「世の中にはこんなにうまくやっている男がいるのか」と知って、自分とのギャップに愕然とするのが嫌だった。
だから機会がある時も避けていたのだが、ナンパは文字よりも音声の方が、ずっと「伝わってくる情報量」が多い。
これは今後、活かしていかない手はないなと思った。
もちろんこれは俺が出会いの場に通い続けたり、ナンパ本を読んで一定の情報を得ているからこそ、この音声の中にも豊かな情報を見出せたという性質の者だと思う。経験は裏切らない。

俺は昔からどの分野においても独学が好きで、人に学ぶということが嫌いだったのだけれど、それは実は、自分の実力に気づくのが嫌なだけだったのかもしれない。

閑話休題。

ところでこの日は、前にこの店で会った紳士な男が話しかけてくれて、それも良い弾みになった。
男二人で行動したが、まったくパートナーに頼ることなく、自分から行動ができた。
男二人でいても、パートナーに依存することがない。
男同士で相談してから誰かを狙うとか、「パートナーが何とかしてくれるだろう」と期待して、ぐずぐずとチャンスを逃すとか、そういうことはない。チャンスを見つけたら、常に自分から行動する。
これも今までの経験から導き出されたルールだ。

こうやって、ひとつひとつの反省が、次の日に活かされてゆく。
失敗を経験した時は痛いが、このように反省は必ず次の糧になる。

テンポよく、テンションは高く、明るく、落ち込まずに、いろんな女の子に話しかけていく。
ほとんど「3秒ルール」を守れていたように思う。
いつもなら話しかけないような、店の端っこで話している、気の強そうな女の子たちにも話しかける。(経験値は多ければ多いほど良い)
「女子会中ですかー?」と話しかけると、今までなら完全に無視されていたようなケースでも、相手はちょっとだけ怒りながら「女子会中だからー!」と返してくれた。そんなに悪い感じじゃなかった。
「良い断られ方をする」ということ。そして、それさえ楽しめるとうことは、良いマインドセットが出来てきているということだ。

あとはたとえ完全に無視をされても「あ、聞こえてないみたいだ!(笑)」と女の子に聞こえるように言ってみたり。
嫌味じゃない捨て台詞を残すことができた。
こうやって「滑ったアプローチ」や「つれないリアクション」さえコメディ仕立てに楽しんでしまえば、むしろ断られるたびにわくわくしてくる。少しずつテンションが上がってくる。
(「滑った自分」「冷たい女の子たち」という表現じゃないところに注意)
これが「究極の男磨き道 ナンパ」に書かれていた「ナンバーズハイ」というものなのかもしれない。

そしてあまり可愛くはなかったけれど、三組の女の子たちからは好意的な反応が返ってきて、そのうち二組とはけっこう楽しく話した。
そして結果としてはわずかだが、一組の女の子たちとLINEを交換した。

90分ほどは話していただろうか。その間、相手の興味を途切らせないように、最適を心がけて行動する。
たとえば、目の前の女の子に集中する。他の女の子をキョロキョロと眺めたりしない。
自分の集中力が途切れてきた瞬間に気づく。そしてまた復活させる。
自分が「焦って話そうとしている」と気づいたら、心のバランスを整える。
質問をしてばかりじゃなく、会話の中にさりげなく自己開示を忍び込ませる。「血液型オープナー」「妹オープナー」を使う。
恋愛の話をする。女の子が自分から話し始めるように仕掛ける。
女の子が場所を変えてもそれを「拒絶のサイン」だと諦めない(聞いてみると、店内のもう少し空いた場所に移動しただけだった)。
基本的に酒はおごらないと決めているが、話の自然の流れでおごる感じになったら、ルールを破る。
次のデートの話をする。自分が知っている面白い店について話す。

こう振り返ってみると、多くの技術を投入している自分に気づく。
人と人との会話は競技であり、行動なゲームであるということが身にしみて感じられた。
俺も会話のレベルは高くないけれど、もしもっとコミュ力の低い男からみたら「なぜ盛り上がっているのか」が分からないことだろう。
だが盛り上がっているのには理由があり、ちゃんと秘密があるわけだ。
会話は技術。つまり、もっと多くのコツを身につければ、俺たちはもっと女の子を引き付けることが出来る。
なぜなら「偶然」ではなく「技術」だからだ。技術なら磨くことが出来る。

たとえば女の子を100倍盛り上げられるのは、決して男としての価値が100倍高いからでも、生まれつきの才能が人の100倍あるからでもない。単に「他の男の100倍の、秘訣を知っている」からなので。会話という情報空間では、物理空間と違い、この倍率はどこまでも伸ばしていくことが出来る。
ちなみに、会話レベルの向上、これはどちらかといえば「垂直的にレベルを鍛える」というよりは「水平的にいろいろなバリエーションを増やしていく」というタイプのスキルだと思う。出せる手を増やそう。もっとバリエーションを作ろう。

まだまだ美女を捕まえられたわけではないけれど、この、男が8割の店内では、まあ良くやった方だろう。
これがもし俺が「美女じゃないと話しかけない」「好みじゃないと話しかけない」という行動パターンを取っていたとしたら、ここまでの学びはなかったはずだ。
俺はまだ初心者だから、今のフェーズでは量をこなして質を高める必要がある。
一時的により多く失敗するようにはなるかもしれないが、俺は成功率なんか気にしない。それよりもまずは経験値をあげることが最重要だ。

たとえば、ドラゴンクエストでレベル1の勇者が「スライムにどれだけのダメージを与えられるだろう」「7のダメージだろうか」「8のダメージだろうか」などと「思い悩ん」で、ずっと剣を振るうこと、街を出ることさえためらっていたら、なんの経験値も得られない。
ドラキーを倒せるようにもならないし、動く石像なんか夢のまた夢だ。
だから「今のレベルの自分」の「ちっぽけな成功率」をカウントして気に病むんじゃなくて、今はもっとフィールドに出かけて、剣を振るって、経験値とゴールドを持って帰るべきなんだ。
どうせ勇者が死んでも神父さんが復活させてくれるし、ゲームは何度でもやり直すことが出来る。

そしてこのゲームの良いところは、何回失敗しても「経験値」はちゃんと蓄積されていくってことだ。
失敗を重ねている間は、それが本当に自分の経験になっているのか、まるで分からない。まったく無駄な努力をしているように感じてしまう。
だけど無意識レベルでしっかりと経験値は蓄積され、あるときそれがお互いに結合しあって、一段階レベルが上がることになる。
安っぽい言い方をすれば「あたらしいじぶんをみつけた」ってやつだ。
もちろん、惰性的に通い続けるだけではなくて、意識的に課題を見つけて取り組むことはもっと大事だ。
(課題を見つけるほど面白いことはない。そいつは成長への大いなる踏み石だ。「欲しいもののためなら、時間や頭を使うことを惜しまない」って男は、やっぱり強い)

ところで俺も、普通のナンパに対する興味は募るばかりだ。
なぜなら立ち飲みBARというのは街コンや婚活パーティよりはハードルの高い場所かもしれないが、あくまでも「ナンパ待ちの女の子」がいて、男は守られている安全な場所だからだ。
だけどそれだけ競争率は高いし、選択肢は限られてくる。

こんど、BARにいる男をつかまえて、道にナンパにでも出てみようか、ということを思った。
これも「ひとりで始めて1日で成功しなければいけない」というようはゼロイチ思考ではなくて「他の男と、酔い帰りに、数組の女の子に話しかけたら成功」というような、ハードルの低いもので良いんだ。
少しずつ浅瀬から。「これなら俺にもできる」というところから体を慣らしていこう。

おっと、思ったよりも多くのことを書いてしまった。
それでは君にも幸運を!

---

余談:

この日のパートナーは女慣れしていない人だったんだけど、彼は俺よりも良いチャンスを見つけて、愛想の良い子と連絡先を交換していた。

これにはほんのちょっとした失望も感じそうになったが、彼を祝福して、冷静に状況分析をすることにした。
実は俺自身、これはまったく逆のパターンを今までに経験している。
男の相棒がが女の子たちに切り込んで、盛り上げて、その横で俺は余裕のあるクールな男として立ち、ちょっと「美味しいところをもらう」というパターンだ。(女の子から見た印象の話ね)

だがこの日は俺が「切り込み役」だった。
なぜなら「美味しいところをもらう」ことにはほとんど再現性がないからだ。
自分自身が女の子を盛り上げて、なおかつ惹きつける力をつけるには、クールに格好つけてはいられない。
どんどん女の子に切り込んで、自分の経験を磨いていく必要がある。

こうやって男は持ちつ持たれつで、良い経験を増やしていければ良いと思う。
そう、どんな男にでもこうやってチャンスはやってくる。
最も重要なのは俺や彼のように「フィールドに顔を出し続ける」ことだ。
これを習い事の練習だと考えてみよう。そうすれば「今日も稽古をすること」なんて、ほんの日常であり、取るに足らないものであることがわかるはずだ。


2016年11月3日木曜日

宝くじは引かなければ当たらない

先月はたまたまうまく行っただけで、今月はまだ当たりの感触がない。
だからまったくの初心者としてやり直している。
今月いっぱいを、ひたすら「勉強」と「練習」に使うぐらいの気持ちで良いだろう。

自分としてはにこやかに女の子に話しかけているつもりだが、何かが違う。
まだ何か俺が気づいていない「隠しパラメータ」がたくさん存在するのだろう。
これをひとつずつ解放して、そしてパラメータを伸ばしていくことが、今後の成功の鍵になってくるはずだ。
そう、どのような競技でもそうだが、初心者は全力を尽くしてやっていて「もう何も伸ばす余地がない」「もう改善できるところがない」と思ってしまいがちだが、上級者はその100倍も多くのことが見えていて「まだ足りない」「まだ改善の余地がある」と考えているものなんだ。
そしていざ自分が上級者になってみると、過去の初心者だったころの自分の「アラ」が見えてきて「あれも足りなかった」「これも足りなかった」と、なつかしく、思い出したり、する。
出会いや恋愛という分野も、他の競技と同じで、少しずつ能力を伸ばして、視野を広げていくものなのだ。

おそらくそれは、話し方だけの問題じゃない。
「相手からどう見えるか」ということに集約される。
どんなパートナーと一緒にいるか。ということも大きいように思う。

だが今の俺の目標は「このままの俺」での成功率を上げるということだ。
たとえ不利な戦いでも、頭を使ってなんとかすることは出来るはず。

俺の欠点は、会話の引き出しが少ないこと、話しかけ方がまだ不自然なこと、ノリが悪いこと、動きがせわしないこと、女の子に対しての遠慮があることだと思う。
あとは世の中で言われる「3秒ルール」が出来ていなくて、女の子の近くに行って「話しかけようか、どうしようか」と迷っている間に、その不穏な空気を感じたのか、女の子たちは遠くに行ってしまうことがある。

ただそれにしても、今までは30分も1時間も「誰かに話しかけようか、やめておこうか」と悩んでいたのだから、それよりも10倍以上のスピード感は出ている。
だがまだ「迷いの時間」は減らしていけるはずだ。それがたとえ不自然でも、格好悪くても良いじゃないか。
スピード感が上ってくれば話しかける回数もグンと上がり、失敗の回数もグンと増えて、多くのフィードバックを素早く得られるはずだ。
次からはこの「3秒ルール」を守ることをひとつの目標にしよう。
多くの女の子に話しかければ失敗の回数もかなり増えて、逆に「前よりもうまくいっていないんじゃないか」と考えてしまうかもしれない、それは今まで「できる挑戦すらしていなかった」「多くのチャンスを失っていた」ということの裏返しだ。
挑戦の回数を増やせば、失敗の回数も増えるのが当たり前だ。

だから試行回数に対しての失敗の割合を数えるんじゃなくて、単に試行の回数を数えるようにしよう。
むしろ失敗の回数を得点としてカウントするようにしよう。
空回りを続けるとだんだんと苦しくなってしまいがちだけど、そこを飄々と何も気にしていない顔をして、自分というツールで実験をおこなえばいい。
「あれ、俺、またフラれてるじゃん」「今週、何度目だよ(笑)」みたいな感じで、客観的に自分を見て、ちょっと笑ってやれば良いんだ。

ところでこの日は二回目の「血液型オープナー」を使うことが出来た。
「もしかして血液型、AB型?」
「え、あたり!」
「なんかそんな雰囲気がして」
「AB型って印象悪くない?」
「いや良いよ! ミステリアスって感じがするじゃん」

今まで会話のルーティーン、オープナーをあえて作るということをしてこなかったので、これはひとつまた貴重な経験になった。これからはたくさんの「オープナー」を武器として揃えて、育てていくことができるはずだ。

自分のオープナーを作るという「創作活動」はなんとなく億劫に感じられるというか、まだ違和感を持っている。
「そこまでやる必要があるか?」「たんに面倒臭い」といった感じだ。
だがたとえば、どこかの有名なコメディアンがまるで即興で人を笑わせているように見えて、その実はものすごい練習を重ねていた(それが即興のジョークに見えるような練習も重ねていた)という話がある。
それと同じように、女の子をつかまえるためには「用意周到な準備」が必要だ。

つまり俺は、出会いに関しての根本的な価値観を変える必要がある。
女の子と気ままに出会って、なりゆきに任せて話す場所ではなくて、用意周到に練られた作戦を持ちながら、戦略的にゲームを進めていくものなのだ。
こう考えてみよう。たとえ出会いの場にいない時でも、オープナーを考えるとか、
「仕事以外のすべての生活を、女の子をつかまえるために、またはその準備に費やしている男」を想像してみてほしい。
おそらくそいつは多くの失敗もするだろうが、少しずつ成長して、多くの成功も経験するはずだ。

そう、この世の中は「いつでもそのことを考えているやつ」「いつでも問題解決しようとしているやつ」がうまくいくようにできているんだ。
たとえばとあるゲームのプロデューサーは「どうしたら面白いゲームが作れるか」ということを1日中、頭の中で考えていたりする。
これと同じように「問題解決のために考える」ということを日常の中に取り入れていこう。

「女の子とうまくやる」というのはひとつの深遠な技術だ。
そもそも「ちょっとした努力でうまくいく」と考えることをやめよう。
もしちょっとした努力でうまくいくなら、世の中の男はここまで悩んでいたりしないだろう。
自然に「いまの自分の力」は発揮できるかもしれないが、ひとつ上のレベルを目指そうと思ったら、戦略的な努力が必要だ。
これをひとつの重要な技術だと考えて、じっくりと取り組んでみよう。

たとえば英語を勉強するにしても「1時間勉強したら話せるようになった」ということは絶対になくて、生涯学習として続けて良いような分野だ。
だが俺たちはこと恋愛となると、なぜかそういう練習なしに「うまくいこう」「うまくいくだろう」と考えてしまっている。
もしくは「成長のためには練習が必要だ」ということこそ理解しているが、必要な練習や努力の量を、ものすごく低く見積もってしまっている。

だが恋愛はむしろ「人間の心理」という、わかりづらい技術を扱う分野だ。
なぜそれなのに俺たちはどうして「テキトウにやってもうまくいく」と考えてしまうのだろう。
これは俺は、自分が思うよりも10倍の努力をしても良い分野だと思う。
それだけの価値がある。
もし今がうまくいっていないということは、それは勉強や練習の量が10倍足りていないってことだ。
そんな努力で成果を求めようとすること自体が間違いなんだ。

「欲しいもののためには努力する」「創意工夫を惜しまなければ最速で成長できる」「創意工夫できる男になるのも練習のひとつ」

閑話休題。
ところでなんとなく思ったことは、女の子とうまくきっかけが作れるかどうかは、本当にタイミングによるところが大きいんじゃないかということ。
たとえば話しかけた時のちょっとした角度、ちょっとした動作、そのときの女の子の気分、シチュエーションなど。
だからたとえ同じ男が話しかけにしても、タイミングによってまったく結果は変わってくる。
この条件に関してもまずそれを理解し、偶然を支配できるようになれば、かなり強いと思うのだけど。
そんなことが可能なのだろうか? 試さなければ分からない。試してみよう。

まあ、最初の頃はあまりタイミングを気にしすぎずに、まずは1000人の女の子に話しかけてみて、ようやくぼんやりとコツが分かってくるぐらいの気持ちでいよう。
なぜならこの店では女の子は、男なんか「選び放題」なわけだから、最初のちょっとした印象で「話す」か「話さないか」を決めることいなる。
だからこの店は、男女のペアをぐるぐると入れ替えながら、アトランダムに相性の良いペアを抽選しているようなものだ。

いつものことながら、店をよく見渡すと、1分前には女の子と楽しく話していた男が、もうフラれてしまっていたりする。
「今、楽しそうに話している男女」も、もしかしたら10組目でようやくたどり着いたペアなのかもしれない。
今日は楽しそうにしているけど、昨日は悲しく帰ったのかもしれない。
今年は実力をつけたけれど、去年は泣いて帰る日ばかりだったのかもしれない。

つい俺たちは「今、うまくいっている男」を見てテンションを下げてしまう部分があるけれど、それは幻想かもしれない。
たとえばお笑い芸人でも誰がヒットするのかは事前には誰もわからない。
それと同じように「誰が女の子にヒットするか」というのはある部分は、予測できない領域にあると考えよう。

だから「自分だけが試行錯誤している」「自分だけがうまくいっていない」なんて考えずに、ひたすらトライを続けて、ひたすら確率論で女の子に声をかけていこう。そして振り向いてくれた子は大事に扱おう。

挑戦しない男には何も廻ってこない。宝くじは引かなければ当たらない。宝くじをたくさん引こう! 

2016年11月2日水曜日

心から今日を楽しむのは脆弱さの証明じゃない

笑ってしまうかもしれないが、この日の目標は「リラックスしながら、楽しんで話すこと」だ。
俺はこの日、ささやかながら、その目標を達成した。

女の子を捕まえることが目標じゃないなんて、本当なのか? と思うかもしれない。
だがこのゲームは長期戦だ。まずは初心に戻って、基本から作り直すことも大事だ。

最近の俺は成果を焦って緊張していた。
顔も強張っていただろうし、話し方も不自然だったはずだ。
だからこの日は、リラックスして、この店で飲むこと自体を楽しむことを目標にした。「自分作り」の一環だ。

俺にとって最も大事なことは、フィールドに「通い続ける」ってことだ。
そのためには、あまり辛い思い出ばかりではいけない。
女の子がつかまる、つかまらないに限らず、この店に来ていることを「本当に楽しむ」という経験が必要だ。
そう、女の子を捕まえることなんか二の次で、まずは自分が楽しむこと。すべての時間で楽しめる自分を作ることが最優先だ。

そうすると他の人とも話しやすいし、店員さんからも話しかけられる。
それは自分が「楽しんでいて、話しかけやすい男」になっているからだ。
この現象は今までに何度も経験していて、自分がリラックスした状態でニコニコしていると、他の女の子と目線が合ったり、他の男から話しかけられたりするのだった。
そして目の前で女の子と話していても、自分が焦って話を見つけるのではなくて、逆に質問を受けるようになる。やはりこの店で「楽しんでいる男」になることは、本当に重要なのだ。

自分がそういう気持ちでいると、他の男が「つまらなそう」だけど「ギラギラ」している感じで店に入ってきたときに、ものすごくそれが身につくし、よくわかる。
「ああ、女の子を捕まえにきたんだろうな」「でも、つまらなそうな顔してるなあ」といった感じ。
まったく人間というものは、自分の心の状態が人には分からないと思っていて、実は全部出ているということに気づいていない。
特に、自分の印象作りを心がけていない男なんか、心の状態が筒抜けだ。
もし俺が女なら、そんな奴らとは話したくないだろう。

人間の印象っていうのは本当に大事だ。
言葉の内容より、アプローチの技術より、まずは雰囲気だ。
その場所にいることを楽しんでいるということは、確実に女の子にも伝わるからだ。
これが「楽しむ」っていう軟弱な日本語でしか表現できていないことがもどかしいのだけれど、本当はもっと重要なことを指し示したい。

さて、この日は本当に人が少なくて、しかも一番混み合う時間帯も、男が8割という感じだった。
だがこの日の目標は「リラックスして、楽しく話す」ことだったので、俺は男女構わず声をかけた。
店内全員に話しかけてみようかと思ったが、実際に話したのは1割、2割ぐらいの人々だ。

常連の男と話し、初対面の女の子と話、初対面の男共話す。
男と話していて、時間が惜しいとは思わない。どうせこの日は男が8割だ。ほとんどの男は女の子がつかまらずに退屈そうに過ごしている。
「男と話す」には絶好のシチュエーションだったかもしれない。
なぜなら仮に、可愛い女の子が5割なんていう最高のシチュエーションであれば、どんな男も、俺だって女の子を捕まえることに夢中で、他の男のことなんて目にも入らないだろうから

この日の俺は、一番最初の目標を見失わず、心が彷徨い始めそうな時には、センタリングをして「自分がリラックスすること」に意識を戻した。

ひとつ意外だったのは「こいつ、絶対に話しかけても冷たく返すタイプだろう」と俺が思った男(女の子ではない)でも、いざ話しかけてみると、意外とフランクな奴で、明るく返してくれたことだ。
人は見かけによらない。見かけによる場合もあるが、よらない場合もある。
これは女の子にも言えることで「きっとこの子、こんな子なんだろうな」と先入観を持っても、それは外れる可能性の方が高いということだ。
むしろ自分の先入観が、相手を「そういう奴」にしてしまう危険がある。
つまり女の子に対して「きっとこの子は冷たいはず」とか「男なんて求めてないはず」と思いながら話しかけると、それが実現してしまう可能性が高いのだ。

だから女の子を見たときは、なるべくこう思いながら話し掛けよう。
「この子はきっと優しいところがあるはず」「この子は絶対、いい出会いを求めてるはず」ってね。

ところでこの日は、20代の既婚者の女性がいた。それが森山未來に似たシャイな男を捕まえて話していた。
俺が男に「カップルですか?」と聞くと、違う。今日会って話している関係だということが分かり、しばらく

自分が既婚者だと言いながら、なおかつこのBARに来て男をつかまえるというのは、どういう気持ちなのだろう。
俺は確実に、浮わついた気持ちがあると思う。
彼女と話していると、すごく運命的なものを重要視する考え方であることが分かった。たとえば、ひとつのエピソードはこうだ。

彼女がかつて道で、まるで漫画のように、自転車を端から端まで「どたーっ」と倒してしまっている男を見かけたらしい。
彼女はその時、その男に話しかけるか話しかけまいか迷って、急いでいるので話しかけずに通り過ぎたらしい。
だけどそのことを今でも、本当に悔やんでいると、彼女は言った。
「もしあのとき彼に話しかけていたら、まったく人生の別のルートを追っていたかもしれないのに」というようなニュアンスの話だ。

これはまさに、運命を信じる女性。一瞬のロマンチックな出会いを受け入れやすい考え方。
表現こそ間接的ではあるけれど、「浮気をしたがってる」女の子の考え方だと言える。

そして既婚者は「そろそろ夫がBARが来る」と言いながら、なぜか森山未來似の男の子と帰っていった。
あの後、どうなったのだろう。彼女と彼が、うまくいっていると良いのだが。

そしてその後の俺は、とある三人組の男と、女の子の捕まえ方について話し合ったりしていた。
フィールドに8割が男っていう日だが、向こうに女の子二人組が見えたので、俺たち全員で話しかけにいく。
最初に女の子たちを見つけたのは自分だ。そして、他の誰に任せるのでもなく、俺は率先して女の子たちに話しかける。
こういう時、他の男をアテにしてもまったく意味がないし、経験にもならないし、自分ひとりの力で率先して動く必要があるということは、俺は今までの経験から理解している。

まあ、彼女たちはあまり可愛くはなかったのだけれど。
皆、あまりテンションが上がりきらずに、LINEも聞かずにテキトウに話して、そして店は閉店の時間になった。
なぜか男の中のひとりが、俺にビールをおごってくれた。(笑)

そして、その中の別の男とは、別の日にも立ち飲みBARに行く約束を決めたのだった。
そう、男のパートナーは、女の子を捕まえるための強力なツールになる。

まあ、自分ひとりで行動できるようになることが一番の目標なのだけど。
たまにはチームでタッグを組んで、共闘することも悪くないだろう。

俺が基本ひとりで行動するのには理由があって、もしひとりでも女の子を自由に捕まえられる男になれば、最強じゃないか。
RPGでパーティーを組まずにボスを倒すようなものだ。
俺は「友達がいなきゃ何もできない男の子」なんかになりたくない。俺がなりたいのは、ひとりでもちゃんと行動できる大人の男だ。
だから俺は基本的に一人でこの店にきている。
(ただ、信頼できるパートナーがいた方が成功率が上がることは見込まれるので、お互いにひとりでも行動できる男であることは大前提で、日によっては、今後誰かとタッグを組んでみても良いかもしれない)

あとはフットワークが軽くなる。いつも他の男を誘って店に行かなければいけないなら、週に3回も4回も都合を合わせられないだろう。
ひとりの強さというのは、気軽さだ。他の男が「オトモダチがいなきゃひとりで来られない」状態をさしおいて、いつでもBARに来て、いつでも経験値を積むことができる。
女の子に話しかける時だって、男同士で「どうする?」「どうしようか?」と相談することもなく、自分の一番良いタイミングで話しかけにいくことができる。
そう、大人の男は自分の判断で、自分が決断して動くものだ。
友達を頼りになんとなくノリで話しかけ続けても、それは大人の男の証明にはならないだろう。

さて相変わらずだが、飲んだ記憶は放っておいたら薄まるものだ。
だがこうして文章として書き起こすと「実はこんなにたくさんのことが起こっていたんだな」と改めて気付かされる。
今日もキーボードを触るまでは「あんまり書くこともないしなあ」ぐらいに考えていたのだが、とんでもない。
短い時間にも多くの出来事があり、多くの課題、反省点があった。

どのぐらいの「彩度」で経験を受け取るか。細かく課題を見つけるかということは、自分の成長スピードに大きく影響してくる。
俺はまだまだオープナーが弱い。最初に話しかけて冷たい女の子たちに、食いついて心を開かせることが出来ていない。

この日は「血液型、当ててあげようか」というオープナーをはじめて使った。
結果としては滑ったが、このオープナーを磨き上げていく道だってあるだろう。
まず「オープナーを用意する」「それを実践して磨き上げる」という発想ができたこと自体が大きな前進だ。
言ってみれば、何も装備していなかった部位に、まったく新しいアイテムを見つけたようなものだ

今までの俺はとりあえず女の子に話しかけて、あとは状況のままに話を続けるだけだったからだ。
今後は自分のオープナーを探して、身に付け、磨き上げていったら良いと思う。
第一「次はどんなオープナーを使おう」「次はもっとオープナーをうまいこと使おう」なんて考えていたら、毎回発展があって楽しいばかりじゃないか。

そう、こうやって俺たちは「やがて来る成功」「やがて出会うであろう理想の女の子」に対して、ひたすらの練習を積んでいくわけだ。
目の前に見えているものは全てではない。すべては「準備」でもあり、すべては「本番」でもあり、最終的な目標に辿りつくまでも階段なのだ。
そして俺は、まだこの階段を登り始めたばかりだ。
俺は人生の中で、自分の出来るところまでこの階段を登りたい。
これからの人生で「運命を感じる人と出会ったけれど、アプローチの仕方が分からなくて何もできない」なんてまっぴらごめんだからだ。
アプローチの仕方を覚えるということは、男にとって使命みたいなもんだ。
みんな理想の女の子を見つけたいし、そのための努力であれば代価を惜しまない。
皆があらゆる手を尽くして努力しているのだから、俺もそれに負けないように努力して、もっとパフォーマンスを高めてゆく。

だけどそれでも俺たちは、本当のアスリートに比べたら、草野球にも及ばないレベルの、なんてレベルの低い戦いをしているんだろう。
だから自分を「よく頑張っている」なんて思わずに、まだまだ練習が足りない、まだまだパフォーマンスが低い、成長の余地があると考えることだ。本当にそうなのだから。
勉強できることがあれば、残さずすべて勉強した方が良い。
能力が伸ばせる余地があれば、それを可能な限り伸ばした方が良い。

それでは、君にも幸運を!




2016年11月1日火曜日

女の子におごる OR おごらない問題

今日の具体的成果は、彼氏のいる音大生の子ひとりと連絡先交換をしただけだ。残りの時間は貴重な経験値に変わった。

今月四人の女といいこと行って、良い気になっていた俺だ。おそらくビギナーズラックに恵まれていたのだろう。
「普通の子」と「幸運に恵まれてうまくいくこと」ぐらいはあるものの、「それより可愛いめの子」と「実力でうまくいく力」はまだまだ足りない。
来月の11月から、初心者に戻った気持ちで頑張ろう。

成果がないということは、男にとってかなり辛い。
「経験」だけを持ち帰るなんて、まるで負け犬の強がりみたいに思えてしまう。
だがこのゲームはスポーツだ。負けても学べば、そこから課題を見つけて、次に活かすことができる。
どうせこのゲームに負けても死なないし、日常生活に何の支障もない。気楽にいこう。

ところでこの日は、平日だがハロウィンで賑わっていた。
「学年でも上位」ぐらいの、目がクリクリした可愛い中華コスプレの子と目が合って、話も盛り上がって、飲んでいた。
ふたりともグラスが空になったので、一緒に2杯目を頼みに行く。
ところが彼女はレジに立つと「財布を忘れた」と言って、いちどテーブルに帰っていった。
そこから態度が急変して、何を話しても冷たくなってしまった。
どうやら俺におごってもらう算段だったらしい。

もうひとり、全身トマトのコスプレをした女の子もいた。
この子も若くて、顔も可愛い感じ。一緒に飲み物を頼みに行く。
こんどはおごらされないように、彼女をちゃんと先にお会計させる。
ところが彼女はなんと、お金を持たずにレジに立っていた。。。
とりあえず俺が会計を立て替える。そして後から彼女に代金を請求する。(「おごってあげれば良いのに」と思われたかもしれないが、自分で作ったポリシーを理由なく曲げる方が、おそらく後悔していたことだろう)
その時点から、この子も、態度を変えて話してくれなくなった。

この日は「おごり目的」の、しかも可愛い女の子ふたりと出くわしてしまった。
これは難しい問題だ。もしかしたら、俺がおごった方が仲良くなれていたのかもしれない。
だが逆に、おごったらおごったでその時間は楽しく過ごせるが、結局「おごらされただけ」で、都合の良い男で終わっていたのかもしれない。そのどちらかは分からない。

女の子は「おごり目的」だったのかもしれないし、もしくは悪気なく「おごられるのは当たり前」のことだと思っているからこそ「おごらない男」がマイナスに思えたのかもしれない。
そのどちらかは分からない。

けれどいったん俺が今後「女の子におごる男」コースを選んでしまったら、ひたすらにお金を費やすばかりだ。
せっかく男を上げるため、費用節約のためにも立ち飲みBARに来ているのに、それでは本末転倒だ。
かと言って、無意識にも「おごりを期待している女の子」に対して、その逆を叩きつけるのも良くない。
どうにかのらりくらりと、決しておごらずに、なおかつ、うまくいく方法はないだろうか。

たとえば、こんどからは女の子にお金を渡して「俺の分も買ってきて」とでも頼んでみようか。
あとはレジに立ってから「なんだよ、おごらないのかよ」と思われるのを避けるために、事前になるべく「おごりそうな雰囲気」を避けること、とか。
まあ、100%おごりだけが目的の女の子相手であれば、どちらにせよ頑張る意味はないのだけれど。

俺個人的な考えとしては、出会ったばかりの男に当たり前のようにおごりを求める女なんて、常識はずれも過ぎると思うのだけど。

ところでこの日、ある男は女の子に飲み物をおごったが、彼女はすぐに他の男たちと話に行っていた。だが男は楽しそうだった

もうひとり別の男は、女の子四人に酒をおごってやったものの、どうやら奥手のようで、まったく会話の輪に入れずにいた。

ここだ。女の子におごってやったからと言って話がうまく進むわけじゃない。
だが、いかにもおごって良さそうなシチュエーションでおごることを拒むと、印象を悪くしてしまうという、ジレンマ。

よし、こんなのはどうだろう。女の子にこう言う。
「おごるのは良いけど、ほおにキスしてもらうよ」とか。
交換条件を突きつけてみる。こうすれば、俺がたとえおごらなくても、それは彼女が交換条件を拒んだせいだ。
もし俺がおごったなら、彼女は俺の頬にキスせざるを得なくなる。もしそうしなければ、ただの泥棒だ。

これは極端にしても、なんらかの交換条件をつけた方が、単にけち臭くならないというのは正解だろう。

ところで今回、俺自身の話の欠点も見えてきた。
それは自分を「余裕がある男」に見せようとして、話を切り込めていないこと。「こんなこと言ったら変だろうか」「むりやり話に割って入ったら悪いんじゃないか」とかいう風に考えてしまって、遠慮が大きいこと。
つまり、「クールの罠」にはまりこんでしまう傾向にある、ということが分かった。
男はひたすら、自分から接点を作り出さなければいけない。それが自然であればなおさら良いが、まずはどうにかして接点を作り出すことの方が先決だ。遠慮は何の薬にもならない。

あとは基本的に自分が落ち着いた話をする方なので、皆がテンションの高い立ち飲みBARでも、ゆっくりとした話し方をしてしまいがちなこと。
これも「クールの罠」だ。
もちろん落ち着いた話し方で女の子を引き込むこともできるだろう。
だがそれには「自分のペース」で「相手のペース」を巻き込まなければいけない。わりと高度な技術かもしれない。

俺の場合は、どちらかというとちょっとおどけて笑わせるぐらいの方が、女の子も楽しませられるし、良いような気がしてきた。
これも、何度も地道に立ち飲みBARに通ってきて、肌で感じてきている経験則だ。
そう「どんな女の子に対して、どんな自分がウケるのか」というのは、本当に経験を増やして、推測しながら色んなアプローチの仕方を試してみて、身につけていくしかない。
そう考えると、たとえ今日がどんな結果に終わろうとも、アプローチを続ける限り、失敗というものは存在しないのだ。
「ウケない自分」は改善して「ウケる自分」は伸ばしていけば良い。

そして何より、これを強く「練習すればうまくなるゲーム」だと考えて、毎回反省を活かして、昨日よりプレイがうまくなることだ。
今日も立ち飲みBARに行って良かった!!

今後は「クールの罠」にはまらずに、どんどん女の子に対してアプローチをかけて、フィードバックを得ていくことにしよう。ケーススタディは多ければ多いほど良い。それが経験を積むということだ。

けどあの中華服のコスプレの子、性格は悪そうだったけど、本当に顔は可愛かったな。。。。




2016年10月31日月曜日

日曜日。挑戦しない男より挑戦する男のほうが偉い。

ただただ、挑戦の日であった。

ひとつ分かったのは、自分は何故か日曜日は緊張しやすいということ。
そもそも今まで、日曜日にはフィールドに行くのをやめてしまったり、店の前まで踵を返したり、誰とも話さず一杯だけ飲んで帰ったりすることも多かった。
自分の傾向が掴めたのもひとつの成果だったと思う。
なぜなら、今後は「緊張しているから行くのをやめよう」と思うのではなく「日曜だから緊張しやすい状態だけどがんばろう」と思えるからだ。

この日は根気を振り絞って酒を飲み、女の子たちにアプローチした。
目に見える成果こそなかったけれど、多くの挑戦をしただけで前よりも成長しているということにしよう。

この日は、店に入って30分してもなかなか緊張が取れない。
ようやく女の子に話しかけるが、不自然でぎこちない感じ。
話が続かない。すぐに女の子たちは去っていく。
そんなパターンを7回ほどは繰り返した。
なるべく失敗点を稼ごうと挑戦した。

俺の目標は、たとえ失敗でも良いから、1日に10組の女の子たちに話しかけること。
もちろん、その前に仲良くなってしまって、もうそれ以上失敗できないということもある。
この日は10組には及ばないものの、かなりの数の失敗を出来たから、成功にも一歩近づいたっていう話だ。

この失敗を1000回も繰り返して、そのたび反省点を見つけて改善していけば、かなりの自己改善が見込まれるだろう。

ひとつ思ったのは、やはり「話のパターン」は持っておいたほうが良いということ。
自分のテンションが高いときは、まあ話のネタがなくても雰囲気は良くて、話が続いたりするけど。
テンションが低いときは、次の話を探すのだけでも苦労してしまう。
どちらにせよ、話のパターンをいくつか持っておけば、良い雰囲気作りに集中することができて「必死に話を探している感」を消すことができるだろう。

ところでいちど、同じく女の子たちを逃した、一組の不器用な男たちに話しかけてみた。
「どう、女の子たちと盛り上がらなかった?」と俺が言うと、
「いや、別に。俺たち暇つぶしですから」という返答。
女の子と話すのもうまくないし、男にも冷めた系のやつらだった。

本当だろうか。自分たちに「暇つぶしだから」という言い訳をして、心を守っていないだろうか。
もっと正直に「不器用だから失敗してしまった」「本当は女の子が欲しい」と言えば良いのに。
まあ、でも俺たちみたいな初心者のうちはきっと、プライドを守ることも大事だ。
プライドが壊れてしまったらもう来る気がなくなるが、何度も通い続けていれば
(彼らが通い続ける可能性は低いかもしれないが)

思うに、この場所は多くの男が「うまくやっている」ように見えて、実は「何の成果もなく終わって、二度と訪れない男たち」も相当数いるはずだ。
現場を見渡せば、どの女の子たちとも話せずに、ギラギラしているだけの男も意外と多い。それが目立たないだけで。
俺たちはつい「うまくやっている男」に目が行きがちだが、きっと彼らは人生の中で、女の子をつかまえることを途中で諦めず、うまくタイミングを掴めるようになった男たちだ。
俺たちも彼らを見習って、自分の腕を磨こうじゃないか。

この日のフィールドの状態は、男が8割といった感じ。
ここはハロウィン推しのBARではないが、仮装をしている子たちもけっこう居る。
小悪魔の格好をした、目のクリクリしたかなり可愛い子もいた。
(あんな子にも機敏に話しかけられるようになれば。。。。)

ところでこの日、連絡先を聞いた女の子はひとり。結婚願望のある子。
いまはいい感じの相手がいて、どうやら付き合う寸前らしい。

(失敗ばかりの日だったが、このときばかりは俺のテンションも上がって、タイミングもよく、自然に話しかけることが出来た。
そう、女の子が相手をしてくれないのは男の価値のせいじゃなく、単にテクニックのせいだ)

その子に詳しく話を聞いていると、相手は「誠実で」「真面目そうで」「合コンで出会って」「彼も合コンが初めてで」「だけど半年後に転勤が決まっていて」「態度は思わせぶりで」という感じ。
男目線から見ると、それこそ完全に「真面目に見える系遊び人」の予感がするのだけど。
当の彼女も、その可能性を心配していた。
彼女自身も合コンにめちゃくちゃ参加してきた子らしい。そして結婚希望。相当に目が肥えていそうだ。

ここでも昔の俺であれば「なんだ、いい人がいるんだ、可能性はないな」と早々に諦めていただろうが、しぶとく可能性を拾おうとする。
少なくとも、単に「いい感じの人がいる」だけじゃなく、より多くの情報、本音に近い部分を引き出すことが出来た。

女の子「まあ、その人と付き合う前に、もっといい人と出会うかもしれないし」
俺「え、例えばこのBARでとか?」
女の子「ないない! ぜったい遊び人だし(笑)」

こんな望みの低い話を続けながら、彼女たちが颯爽と帰ろうとする時も、店の出口の前で食い下がって連絡先を聞いた。
LINEを送ると返信が来る。まあ望みはないだろうが、またひとつの練習として食いさがることにしよう。
俺はすべてが失敗に終わっても良いのだけど、

ところで話が前後するが、この日は女の子に話しかけるついでに、一人で来ている男も話に入れてやった。
そいつに話しかけてあげたのは良いが、こいつが女の子をベタベタと触る。
俺とそいつは初対面だとしても、女の子の本能として「このBARにいる男=遊び人」というイメージが高まってしまいそうだと今は反省している。

俺は男にも基本的に優しい男なので、退屈している男がいると、つい「仲間」に引き入れて、一緒に話そうとしてしまう習性がある。
もしくは、ひとりだけで女の子を口説くのが大変だから、サポートしてほしいという下心もあるのかもしれない。

これがプラスに働くこともたまにはあるが、結局は逆に話を取られてしまったり、マイナスに働くことも多かった。(そう、彼らはグループで来ている。。。女の子に夢中になりすぎて、恩を仇で返すケースが多い。。。)
だから、これからは話しかける男も慎重に選ばなければいけない。もし男がマイナスに働く動きをしたら、それを挽回する行動をとるか、グループを外れてもらうか、丁重に注意をしてやらなければいけないと思った。

それを片隅のテーブルの男が見ていて、
「お兄さん、玉砕してましたね」と言う。だから俺はこう返した。
「ひとつだけ言えるのは、挑戦しない男より、挑戦する男のほうが偉いってことだ」。

そう、今日のうちにうまくいく男も、うまくいかない男も、経験値が高い男も、低い男もいるだろう。
だけど挑戦なくしては成長はない。
挑戦を続ける限り、毎日失敗して、課題を作り、それを糧に「ゲームがうまく」なっていくことができるのだ。

こうブログに書き起こしてみると、ぼんやりとした感覚が、より鮮明な記憶としてよみがえり、教訓を見つけることが出来る。
「こんなに多くのことが起きていたんだな」という感じだ。

多くの結果的失敗の中にも、いくつかのプロセス的な成功を思い出すことができる。
(そもそもテンションが低いのにBARに行ったこと、7組ほどの女の子に話しかけたこと、中には愛想良く返してくれた子もいたこと、最後まで口説こうと努力を続けたこと。。。など)

これは本音だから言おう。男にとって、失敗することは恥ずかしいことではない。もっとも恥ずかしいのは、失敗を恐れて挑戦しないことだ。

もっとたくさんの失敗をしよう! 人より10倍の失敗をしよう。

2016年10月30日日曜日

口説き力不足で3連勝ならず

20歳の子と飲みに行った。

立ち飲みBAR会った時も「可愛い」と思った相手だ。最初に会ったときは、BARの中で手と手を取り合っていた。
LINEの返事もノリがいい。これはいけるはず。と自分に言い聞かせる。

だが俺はなぜか会う前から緊張していた。家で念入りに髪型を整える。
そして、恋愛ができるギリギリの年齢である20歳。男が「欲しい」と思うのも無理はない。
それだけ無意識に緊張していたのかもしれない。

いつもどおりの場所で待ち合わせて、いつもの居酒屋に向かう。
しかしいつもの雰囲気の良い店が、ハロウィンパーティーで店は貸切状態。やばい、と思って頭の中でプラン変更を始める。
だが決して女の子に焦りを見せたり、頭の中が一杯で集中力が落ちるわけじゃない。多少の変更を余儀なくされただけだ。
とりあえず、他の店に行くことにした。地元で人気のあるカフェ&バーだ。

店に入ると、店内は明るくて、他の客は主にカフェ利用をしている印象。
この店は何度も言ったことがあるから、これは想定外だ。
正面同士の席に座る。
なぜこの店に来たかと言うと、正面同士で相手の写真をちゃんと撮るチャンスがあると思ったからだ。そしてその次に、また雰囲気の良いBARに行けば良い。

カフェでビールとパインのカクテルを頼む。
カクテルを頼むことがないから、あまりちゃんとした頼み方がわからない。まあそんなことはどうでも良い。

彼女は看護師を目指していて、本当によく話す子だ。
ほとんど90分ぐらい、ずっと自分の話を繰り広げていた。
実習が本当にハードで、将来にも悩んでいて、ストレスがたまっているらしい。
それをにこやかに、大きめのリアクションで聞き続ける自分。

ひとつアクシデントだったのは、頼んだカクテルが思いのほか苦かったらしくて、彼女のお酒が進んでいなかったことだ。

90分ほどして店を出て、次の店に行く。
その途中に「サスケくんって身長何センチ?」と聞かれる。これは脈ありサインだと思った。
そして店にたどり着く。今度はわりと落ち着いたBARだ。前回の反省を生かして、彼女には本当に甘いお酒を頼む。

店内は俺たちの二人しかいない。マスターはなんとなく愛想が悪くて、やや話しにくいと思った。
二人横並びで話す。
だが途中から他のお客も増えて、悪くない状態になる。
そこで彼女も話し疲れたのか、さっきまでの勢いでは話さなくなった。
そこで恋の話をしたりする。前に付き合ったのは学生時代。いまの学校も女性ばかりで、3年は彼氏がいないらしい。
そして彼氏作りには前向きだと話していた。

そしてお酒も進むと、彼女は自分から「サスケくん、snowって知ってるよね?」と話しかけてきた。
snowとは自撮り系ののアプリで、顔に犬のアイコンとかを合成できるやつだ。
そこで二人で自撮りをして、撮った写真をLINEで送ってもらう。
何も言い出さないのに自分から二人の写真を撮りたがる。
これも脈ありサインだと思った。

そしてまた店を出る。だがその次の、三軒目に入った店が最悪だった。最近新装開店した、近所の近くの店。俺も入ったことはない。
なぜ良い雰囲気のまま、すぐ家に連れて帰らなかったのか。
それは念には念を押して、もう一杯だけ酔わせたいと思ったのだ。

そこはマスターが話しかけてくる系の店だったのだが、お客の話をサポートするどころか、マスターが全部話を持っていってしまう場所だった。
それどころか「マスターの話」に「彼女が笑って、雑談する」ぐらいの最悪の展開。
BARだから「女の子がつく店」にしたいんだろうか。とにかく彼女へのアプローチが激しいマスター。
お客の事情のことなんかまるで考えちゃいない。

「僕何歳に見えます?」「見た目より若く見られるですよ」
「開店してから休みなしで働き詰めです」「もう常連さんが着いてくれてるんですよ」
「お二人デートですか?」=> 彼女「違います(笑)」
「ぜひまた二人で来てくださいよ」 => 「えー、もう来ないと思います。。」

そして帰りがけに「ぜひまた寄ってくださいね!」というマスター。
(これだけ二人の雰囲気を壊しておいて、もう二度と来るはずないだろ。。。。。)

そして俺がひとつミスったのは、帰りがけにマスターに直接「お客さんの話を取るんじゃなくて、盛り上げた方が良いよ」ということを言ったとき。
マスターにだけ聞こえるように言ったはずが、それが彼女にも聞かれていて「なにそれ(笑)」と笑われてしまったことだ。

なんにせよ、この店に入ったことは全くプラスには働かなかった。
しかもかわいい20歳を相手に入ってしまうとは。。。。
自分が入ったことのない、よく分からない店には入らない方が良いと、またひとつ反省点が見つかった。

そして彼女を家まで連れて行った。
「家まで上がって良いんですか?」「別にいいよ、悪い人じゃないでしょ?」
「20分したら帰るね」

家の中まではすんなりついてくる彼女。
だが、部屋に上がってからが本当に固い。手をつないだりキスをするどころか、ずっと背を向けているような状況だ。
だがここでもめげずに、俺は口説き続けようとした。
なぜなら、この段階で女の子が本当に固く見えても、その後いっきに氷が解けるように、エッチまでなだれこんだ経験があるからだ。
「本当に固いタイプだよね」なんて話をしながら。

だが20分経過すると、本当に彼女は帰っていった。
キスもできずに駅まで送り届ける。
「さっきまで家にいたことが不思議」と話す彼女。
帰り道。いちどは「サスケくん」と呼び捨てで呼ばれていたのに、今では「お兄さん」と呼ばれている始末。
手を握った感じよりも、さっきよりもけっこう固い。
こういうところでも「急速に心が離れてしまったな」とややネガティブに考えてしまう。
それでも俺はしぶといから、まだまだ諦めないけれど。

駅で二人で別れると、すぐに「ちゃんと帰れた?」とLINEを送る。
彼女からも返信がくるが、なんとなく今までより文面が固い感じがする。
ここから挽回できる可能性はほとんどないかもしれない。

行きつけの店が閉まっている、最悪の店に入ってしまう、というトラブルはあったものの、思い返せば、彼女をちゃんと口説けていなかったと思う。
よく話す子で、しかも無意識に「欲しい」という思いが先行することによって、自分から恋愛の価値観を示すこと、彼女の気持ちに影響を与えるということが出来ていなかった。
「彼氏をちゃんと作った方が良い」「クリスマスに彼氏たいた方が良い」「もし、今の段階で俺が付き合ってほしいと言ったらどうする?」
「どんなタイプが好み?」というようなことをちゃんと話せてなかった。

まあ、あれだけ部屋で固い態度を示したからには、もし途中の二人が良い雰囲気だったとしても、どちらにせよ最後までは行けない日だったのかもしれない。
だがそれでも、もっと良い方法はなかったのだろうか、もっと心に影響を与える話し方はなかったのだろうかということが悔やまれる。

もっと「ちゃんと口説ける店」を開拓し「ちゃんと口説ける手順」「ちゃんと口説ける話のバリエーション」を開発する必要がある。
「ちゃんと口説く」ということは本当に重要なはずだ。

ということで、人生初の三日連続エッチは成らず。
またの機会にお預けすることとなった。

これで立ち飲みBARで会った子とのデートの約束は、すべて使い果してしまった。
また明日から初心に帰って、地道に立ち飲みBARに通い続けよう。また1からのスタートだ。面白いじゃないか。

そして女の子にアプローチするテクニックを磨き、恋愛のテクニックを磨き、もっと可愛い子をたくさんモノにするんだ。

たとえば、いままで街コンでも、継続的に通うことによって、ゲットできる女の子のクオリティを上げて、最終的には俺が「十分に可愛いと思う相手」を、たまに抱けるようになっていた。
それと同じで立ち飲みBARでも、練習を重ねること、挑戦を続けることで、より女の子のクオリティを上げながら、成功の体験を増やすことができるはずだ。

なぜなら、年末までは「毎日足を運ぶだけで良い」という気持ちではじめた立ち飲みBAR通いは、すでに4人の女の子とエッチして、20歳の子を家に連れ込んで、それを逃して悔やむぐらいの経験が出来ているからだ。
目の前ひとつひとつの出来事には反省の余地はあるとしても、長期的にみれば確実に成長コースに乗っていると思う。

20歳の子を取り逃がしたのは、決して「結果」ではない。
これは今後の人生でモテていくための、ほんの通過点にすぎない。
そう考えるとむくむくと闘志が湧いてくる。
練習をすればするほど、経験が多くなればなるほど、良い思いができる確率は上がっていくことだろう。

君にも幸運を。

2016年10月29日土曜日

LINEで女の子を口説く方法 (練習すればするほど上手くなる)

LINEやメールでの口説き方って、意外に世の中に出回っていない。
情報があるにはあるが、

だが多くの男にとって、LINEでの口説き方というのは、大きな課題なんじゃないだろうか。

単にLINEを連絡のためだけに使う男もいる。
LINEはただの連絡先交換の手段で、会ってからが勝負だと考えている男だ。
だけどこれは非常にもったいない。
その理由、まずひとつは、時間がたくさんあるのに、女の子の心を射止めるチャンスを失っていること。
もうひとつは、練習すればうまくなれる分野なのに、成長の機会を失っていることだ。

出会いの世界は、より多くのチャンスをものにした男が勝つようにできている。
そして、男女は会っている瞬間よりも、会っていない瞬間の方がずっと多い。
だからリアルで会っていない間でも、恋の発展のために交信して、練習を続けた方がずっと良い。

さて、LINEが苦手な男とは逆に、LINEで女の子の心を仕留めてしまう男も存在する。
これはLINEが苦手な男にとっては、まるで魔法のようで、自分もとても同じようにできるとは思わない。
だがひとりの男に可能なことは、他の男にも可能なのだ。

一番重要なのは、女の子をリアルに口説くことと同じで、LINEのやり方も「練習すればするほど上手くなる」ことを理解することだ。
毎回の返信、毎回のやりとりで、少しでも女の子の心を仕留められる方法を考えてみよう。
「いま、彼女の心を少しでもプラスに動かせるとしたら、どんなタイミング、どんな表現がベストだろうか」と試行錯誤してみよう。
心を動かしそうな写真があれば送ってみよう。

LINEでの口説き方も、考えて実践すればするほど上手くなる。
これは性格の問題でも、生まれつきの問題でもなくて、単に「技能」の一種類だ。磨けば上手くなる。だが、それに気づいている男は少ない。

たとえば彼女が「仕事疲れた〜!((>_<))」と連絡してきたら、
「おつかれさま、大変だったね」と普通に返すこともできるし、
「おつかれさま! 大変だったね。じゃ、週末は思いっきり楽しもうよ!」と返すこともできる。
このどちらの表現に「アクセント」があると思うだろうか?

もちろん相手やシチュエーションによって何が最適な表現かは変わってくる。
まったく同じ女の子は二人とは存在しないし、たとえ同じ女の子でも、まったく同じ気分の日も、まったく同じシチュエーションも存在しない。
だから毎回、何が最適かを想像してみる。これが面白いんだ。
(これこそがゲームだ! 男たちが退屈しないようにうまく出来ている)

女の子に連絡をするときは、少しでも「アクセントのある表現」「心が動く表現」「次に会ったときの布石になる表現」を心がけるのが良い。
もしそれで心を動かせなかったり、滑ったりしても、それはまたひとつフィードバックを得たと思えば良い。
(失敗しなければ成長もない! 何もしないのが一番の失敗だ)

ところで、君は女の子と連絡するとき、一体何を考えているだろうか。
「会うまでにドタキャンされないだろうか」「どうやって話をつなごう」「次の返信がなかったらどうしよう」「話がつまらない男だと思われたらどうしよう」「こんなことを言って嫌われたらどうしよう」なんて考えているんじゃないだろうか。

だが、それはLINEで女の子と仲良くなるために努力していないということになる。
女の子の心が自然に離れるのを待つのじゃなく、女の子が気ままにドタキャンするのを待つのじゃなくて、
毎回毎回、LINEで自分と女の子が仲良くなり、少しでもロマンチックになることを目標に、攻めの姿勢でいこう。

「文字だけでそんなのは無理」と思うかもしれないが、我々人間は言葉や文字によって心を動かされる人間だ。
君だって、人の言葉や小説で心を動かされて、感動したことがあるだろう。
その逆に、人の言葉や文字のニュースで、嫌な気持ちになったこともあるだろう。
そう、言葉は強力なのだ。たとえそれが文字情報だけだったとしても、女の子の心を動かすことができるツールなんだ。

君は本当に女の子に集中して話してる?

君が女の子に声をかけるとき、話している間も、基本的には相手に集中して、顔や目を見て話した方が良い。
君の目がキョロキョロしていたり、また他の女の子に気を取られたり、今後の作戦のことばかり考えていると、君は女の子と話しているようであって、実は誰とも話せていないのかもしれない。

人というものは、他の人の表情や動作には、すごく敏感だったりする。
だけど逆に、自身の表情や動作には、まったく気を払わずに「集中していなくても、どうせ相手にはバレないだろう」とタカをくくっていたりする。
だけど君の集中力が途切れることは、決して良い方向には働かない。
君の集中力が途切れることは、大いに女の子が「冷める瞬間」になりえる。

君だって「まったくこちらに集中してくれない女子」「向こう側をキョロキョロと眺めている女子」がいたら、なんとなく気持ちが冷めてしまうだろう。
それと同じで女の子だって、君がキョロキョロしていたら「まったくこちらに集中してくれていない」と思ってしまうんだ。そもそも話そうとする姿勢がないってね。
(たとえば、非常にデキる男で「興味の無さ」さえも演出してプラスに出来るのならば良いけれど、単に相手に集中しないのはマイナスでしかない。基本的には相手に集中したほうが良い)

なにより一番良くないのは、女の子の表情や雰囲気をよく見ておかないと、君が「NG」を出したときに、それに気付くことが出来ないことだ。
つまり君が女の子に集中していないと、失敗したときには何が悪かったかわからないし、成功したときにも何が良かったか分からないということだ。これは本当に良くないことだ。

だから目の前の女の子に集中しながら話を仕様。
これはもちろん、女の子の目をギョロギョロと見て、気持ち悪がられろという話じゃない。
目や顔を見て、ちゃんと人と人が話す姿勢を示そう。あとは、相手の状態をちゃんと把握しておこう、ということだ。

相手に集中していないと、君は人と話をしているようであって、実は自分自身と
「本当に相手と話す」ということは、お互いの興味と興味をクロスさせることだ。そもそも君の矢印が相手から逸れていたら、相手も矢印を合わせようという気持ちさえ起こらない。

1秒、1秒ずつを女の子に注意を払いながら過ごすのが良い。
なぜなら人の気持ちや、周りの状況というものは、1秒、1秒常に変化していくものだからだ。

別にこれは難しいことじゃない。
たとえば君だって、親や兄弟、友達、恋人と話し時、たった1秒であっても状態やニュアンスの変化を感じ取ったことがあるはずだ。
これと同じことを、初めて会った女の子にも適用すれば良いだけの話なんだ。

相手の雰囲気、表情、目線をよく見てみよう。
僕たちは相手に「集中」することで、興味の矢印を伝えることが出来る。
そして相手を「きめ細かに観察」することで、多くのフィードバックを得ることが出来る。

Q. 女性に最初になんて声をかけたら良いですか?

A.シンプルイズベスト

セリフの内容自体は、ごくシンプルで良い。

- こんばんは。
- 二人で来てるの? 
- 一緒に飲もうよ。

たったこれだけ。
これを複数の女性に、何度も繰り返すだけで良い。

もし君が真面目な性格なら「同じことを繰り返すなんて馬鹿みたいだ」と思うかもしれないが、実は言葉の内容はなんでも良い。


それよりも雰囲気作りのほうがずっと大事だ。
むしろ「雰囲気作りが全て」とさえ言っても良い。

女性は「言葉」じゃなくて「雰囲気」で相手が楽しそうか、そうでないかを判断する。
だからセリフを工夫するんじゃなくて、まずは「自分の雰囲気」がよくなるように工夫してみよう。

こう考えるとたとえまったく同じセリフでも、前とは別の雰囲気で話しかけたり、もっと距離感を変えてみたり、声のトーンを工夫してみたり。
毎回「工夫」の余地があることが分かるだろう。(工夫するということは、前より上手くなるということだ!)
そして、自分の「雰囲気作り」に集中するために、毎回シンプルな声のかけかたの方がやりやすいんだ。

だから女性に声をかけるときは、なるべく自然で、話しやすい雰囲気を作ってみよう。
男の性格もいろいろだから、もし君がパリピーじゃないなら、無理にテンションを上げなくても良い。
確かにちょっと明るめのほうが良いけど、別に大声を上げたから成功するわけじゃない。
紳士的に、落ち着いて話しかけても、雰囲気が良ければ女性は答えてくれる。

君のキャラクターに合っていて、なおかつ女性にウケの良い話しかけ方を工夫していこう。
別に失敗しても良い。むしろ何回も失敗して、フィードバックをたくさん得て、次に活かしていくと良いだろう。

Q.どうしても女性に声をかけることが出来ません

A.「声をかけよう挑戦すること」から始めよう

「声をかけようと、心の中で思うこと」だけでも成功だ。

BARにたどりついたらまず、女の子たちを見ながら、
「あの二人に声をかけるなら、どんな風が良いだろう」
「あの子に声をかけるなら、どんなタイミングが最適だろう」
と、頭のなかで色々と妄想をしてみよう。

君が妄想を続けていると、君が一番「ノッっている状態」のときに、もしかしてつい、声をかけてしまうかもしれない。その瞬間をしぶとく待ってみよう。

まず最初は「君の気分がベストな状態」と「ベストなタイミング」がマッチしたときに、ようやく声をかけられるレベルかもしれない
たとえば仕事で良いことがあった日に、適度に飲んで気分も上がっていて、話しかけやすそうな女性がたまたま近くに立っていたとき、とか。

そういう「マッチする瞬間」を待ちながら、頭の中で何度も「声をかける自分」をシミュレーションしてみよう。
そういう意味では、お酒を飲みながらなるべく自分を「ハイな状態」「なおかつリラックスした状態」に持っていこうと努力してみよう。

いずれ君が慣れてくれば、だんだんと「自分の気分がどうであっても」「より多くのシチュエーションで」「より多くのタイミングで」女の子に声をかけられるようになってくるだろう。

もし1日で誰にも声をかけられなかったとしても、また次の日にチャレンジすれば良い。(このゲームは何度でもリトライできる)
「声をかけようとした」「トライしようとした」だけで成功にカウントすれば良い。

あとは単純に、一人より二人、二人より三人、より大勢の仲間と行くと心強いだろう。
最終的には一人でも、二人組、三人組の女性を相手に、自然に話しかけられる方が良い。

なぜなら、友達が必ず毎回飲みに付き合ってくれるとは限らないからだ。
君が一人でも行動できるようになれば、毎日だってBARに通うことが出来る。行動の自由度は飛躍的に上がるだろう。


女の子を抱くには終電は逃すな

「終電を逃して女の子を抱く」というメソッドは、もはや都市伝説じゃないかと思う。
少なくとも僕の個人的な経験では、あまりうまく機能してこなかった。

中には「終電を逃したこと」が、男女の言い訳になることはあるかもしれない。
だがもし終電を逃してうまくいったなら、逃さなくてもイイコトはできたんじゃないだろうか。
つまり男女は「終電を逃したからうまくいく」んじゃなくて、うまくいった時にたまたま「終電を逃す」というメソッドを使っただけなのかもしれない。

ところ俺の経験から言うと、女の子にもちゃんと明日があるし、毎日ちゃんと家に帰りたいと子の方が多い、という印象だ。
なぜなら夜、俺の家に泊まって抱かれても、その後に終電で帰っていく女の子の方が、ずっと多かったからだ。
「いいことをしたんだから、このまま朝まで一緒にいるだろう」と思っていたら、意外にみんなちゃんとしてる。
本当は朝までいてくれた方が楽なんだけど。
俺は眠い頭をこらえて、駅まで女の子を送ってやったことが何度もある。

女の子にとって自分の個人的な生活を崩すのは、基本的には、かなり宜しくないことのように思う。よほど遊んでいたり、時間を気にしない環境だったり、家に帰りたくない女の子でもなければ。
もし女の子の家が厳しかったりしたら、男と一緒に寝るよりも、「お父さんに怒られない」方を選ぶだろう。

これは一人の同胞に教えてもらったのだが、
女の子と一緒に飲んだら、なるべく早い時間に家に連れて帰るのが良い。
最初の飲み屋で十分に口説いたら、終電に余裕があるうちに「二軒目に行こう」「他の場所に行こう」と言って、家まで連れて行くのだ。
(家が近くになければホテルに行くことになるかもしれないが、俺はホテルを全く使わないので、そちらのやり方は分からない)

これは俺にとって、びっくりするぐらい役立っている情報だ。
この情報を聞くまでは「終電を逃さなければ女の子を抱けない」という固定観念に凝り固まって、多くのチャンスを逃していた。
「女の子は良い雰囲気になれば、終電を逃しても良いと思うはず」と思い込んでいたんだ。

だがこれは違った。
むしろ逆に、終電を逃す前に良い雰囲気になって、時間に余裕があるうちに抱いてしまう方がずっと効果的だったんだ。これはまったく、逆転の発想だった。

今まで、女の子と良い雰囲気なって、密室でキスをして、指まで入れて感じさせていたのに、終電で相手が帰ってしまうケースが何度かあった
そしてその相手とは、もう二度と会うことはなかった。
これは非常に惜しいことをしたと思う。

明日が休みでも、そうでなくても、女の子と遊ぶ時はタイムリミットを意識しよう。終わりの時間から逆算して、時間を味方につけて行動しよう。
つまり、ちゃんと考えて、エッチをする時間を確保しておくっていうことだ。

それじゃ、幸運を。



女の子の「脈なしサイン」で勝手に自爆するな

昨日は20代前半の子と飲みに行った。
二人きりで会うと、思ったよりも綺麗だった。

二日連続で新しい子とエッチをする。
これは人生で初めての経験かもしれない。
まあ、何日連続かというのはあまり意味がないとは思うけれど。
「今日も女の子を抱けたら、二日連続になるし頑張ろう」と、ひそかにモチベーターにしていた。

ところで昨日の経験から「飲みながら話していて、相手が楽しんで見えるか、話が噛み合うかどうか」ということは、エッチできるかどうかにあまり関係ないんじゃないかという仮説が立った。

昨日、相手が「脈なし」に思えた部分は次の通り。

- お酒を飲み続けようとしない。最後にオレンジジュースを頼む。
- 笑わせようとしてもあまり笑わない。反応が薄い。
- 目を合わせて話さない。
- 彼氏と別れてから、何回か男の人と食事をしたが、誰も良い人がいなかったと話す、
- 「自分から好きになりにくい」と打ち明ける。

だが、これだけ「いかにも脈無しサイン」と判断できそうな部分がありながら、結局、昨日も家に連れて帰ることになった。
しかも、彼女に全くためらいはなかった。
「家に行くんですか?」とひとこと聞かれただけで、すんなりと事は運んだ。

二人でベッドに座ると、
彼女は「私、こういうことするの初めて」と打ち明けた。
「前の彼氏とも、私が怖がってエッチをしなかった」らしい。
しかし、まだ隣りに座っただけなのに、彼女は完全に「エッチすること」を受け入れていた。

たぶん初体験というのはフェイクではなく、本当だと思った。
体が「慣れていない感じ」だったからだ。
「酔うと抱きつき魔になる」と話していた彼女は、そのとおり、エッチのときも強く抱きついてきた。根本的に寂しがりな子みたいだ。

昨日も、たとえ自分からは無理そうに思えても、最後まで彼女を抱くことを諦めなかった。
途中で、あまり話が盛り上がっていないと気付いた時、自分のテンションを上げるために、ビールを二三倍追加で頼んだ。

どうやら俺の場合、盛り上げようと意識していても、飲んでいないとどこか態度が固くなってしまうようだ。
「今日がうまくいくための言葉のチョイス」を考えるのに終始して、肝心の「雰囲気作り」や「同じ言葉でもどんなテンションで言うか」という、もっと大事なことが疎かになってしまう。これは大きな課題だ。

なぜなら「自分では良い雰囲気で話している気になっている時」に、実は相手から見たら、ぜんぜんそうではない場合があると思うからだ。
こちらが全力で話題をチョイスしても、なんとなく盛り上がっていないと思うときは、こちらのテンションが低かったり、あるいは高すぎたり、雰囲気作りができていない時のはずだ。
そう、問題は話題のチョイスじゃない。それは二番目で、まずはお互いのエネルギーを高めていくこと、自分自身が楽しそうに「いい感じ」で話すことが一番目だ。エネルギーに注目しよう。

ところで、俺がふらっと酔ってからは、心のシールドが外れて、自分自身も話すのが楽しくなってくるし、彼女も自然な笑いが増えた。
「相手を楽しませる」前に、まずは「自分が楽しみながら話す」「楽しそうに話す」ことは本当に重要なんだなと思った。

ところで話は戻るが、彼女から脈無しサインが出てるように見えても、結論はそうじゃなかった。
だがよく思い返してみると、脈ありのサインも出てたように思う。
それはただひとつのこと。「距離が近くても避けない」ということだ。
手と手が触れても避けようとしたりしない。
これは他の「一見脈なしに見えるサイン」よりも明確に分かる「脈ありサイン」だったのだな、という結論を出した。

あと考えたのは、一見脈なしに見えたサインは、女が自分の価値を高く見せようとする、
あとは彼女が自分でも言っていたが、本当に緊張していたから、逆に言動が固くなっていたのかもしれない。
だが、言葉では抵抗出来るが、体の無意識レベルでは抵抗が出来ない。
女の子との「距離感」は、他の男が勝手に考える「脈ありレベル」よりも、ずっと確実な尺度になるかもしれないと思った。

だが、もし距離感が遠いと感じても、それを近づけるために作戦を駆使すれば良い。
「距離感が近いのは脈ありサイン」「距離感が遠ければ、それを近づけるために努力する」と考えたら分かりやすいだろう。

言葉や態度で「脈なし」と判断して、早々に諦めるのは非常に損だ。
実は女の子自身も、自分が「どんな気持ちなのか」分かっていないのに、俺たち男が勝手に諦めて、ゲームを終えてしまうケースというのは、ものすごく多いんじゃないだろうか。

勝手にゲームを終えるのは、女の子に対してものすごく失礼だ。ゲーム自体に対しても失礼だ。
たとえいつまでもゴールが入らないように思えても、その数分後にはゴールを決めているかもしれない。
君が正しい努力さえ積み重ねていれば、彼女の心を溶かすには、あと一歩のところまで来ているかもしれない。
だけどその手前で諦めてしまえば、当たり前だが、ゴールは入らない。
たとえ今日中にゴールを決められないとしても、明日ゴールを決めるためには、今日最後までやりきって、ケーススタディをたくさん作っておいたほうが良い。
それが次の日のための練習になる。

二人で飲みに行くということは、彼女はこちらに興味があるとうことだ。
そのとき、女の子は俺達が思うよりも、無意識レベルで「抱かれたがって」いるかもしれない。
どの瞬間にもゲームを捨てたりせずに、粘り強く勝ちに行く。
「不利な戦いに思えても、最後まで勝ちに行く態度」自体が、モテるための実力なんだ。

ところで、俺はまた女の子との写真を撮り忘れた。
これだけは「抱いたけど、何も残ってない」感じがするので、次からは1枚ぐらい写真を撮っておこう。
ちなみにこれは裸の写真とかではなく、ただ洋服を着た彼女が写ってさえいれば良い。
それをたまに懐かしく思い出したいんだ。

2016年10月28日金曜日

猟師が獲物を狙わない甘い世界

昨日の立ち飲みBARでは、場内の全員に振られる覚悟で臨んだ。
しかし結果として、一回目に話しかけた相手を持ち帰ることになってしまった。

そこまで可愛い相手じゃなかったけれど、ボウズで帰るのよりはずっと良いことだ。

ちなみに立ち飲みBARで会ってイイコトをするのは、これで四人目。
その日のうちに持ち帰った相手としては、二人目。
「年末までは誰にも話しかけず、通い続けるだけで良い」と極限まで低いハードルからスタートしたにしては、かなりの成果だ。

最近地道に通い続けているから、こういうラッキーもキャッチすることが出来る。
女の子が欲しいなら、出会いの場に通い続けることは本当に大事だ。
時には虚しい想いを抱えながら帰ることになったとしても。
考えてみよう。狩場に出ずに獲物を狩るハンター。漁に出ずに魚を釣る漁師。そんなものは存在しない。

具体的な話としては、店の真ん中で野球観戦をしている二人組に話しかけた。
最初のフレーズは「野球ファンですか?」というシンプルなもの。別にセリフはなんでも良かったのだけど。

相手はわりと酔っていた。二軒目だと言っていた。ノリが良かった。
実は二人とも彼氏がいた。片方は「彼氏がいる」と正直に言った。もう片方は「彼氏がいるが、彼氏がいない体」で来ていたそうだ。

その「彼氏がいると正直に言う方」と話し込んでいた。
もう片方の子は倍ぐらい酔って陽気そうだったので、放っておいても大丈夫そうだった。
俺がひとりと話し込んでいると、男二人組が話しかけてきて、もう片方の子は彼らに任せて大丈夫だと思った。
男二人ともう片方の女の子も、とても楽しそうに話している。

「二人きりで親密になる」ための条件は揃っていた。

そして何より、俺が彼女を口説いているというより、彼女が俺を口説いているようだった。
なぜそう思うか。彼女は俺が最初に話しかけた時から、まったく拒否感がなかった。
そしてこちらを興味深そうに見て、ずっと目線を合わせてきた。
自然にお互いの体が近くなり、彼女の方から「明日は休み」「浮気は悪くないことだと思う」とアピールしてきた。

つまりこれは厳密に言うと、俺の実力ではなかったように思う。
だが「女の子をサインを正確にキャッチして、適切な対応をする」という意味では、実力のひとつに数えられるだろう。
昔の俺であれば「明日は休みなんて言ってるけど、何かのサインだなんて勘違いしないようにしよう」と考えていたところだ。
だが昨日は「きっとこの子は遊びたがっている」と、正確にサインをキャッチした。
そしてその理解が自己予言的に実現したのだ。
(現実というものは、考え方次第で、それが後から真実になる)

思い出してみれば、彼女から発せられたサインばかりだ。

そしてもう片方の女の子も足を引っ張るのではなく、協力的だった。
良いタイミングで、俺に対して「二人きりにしてあげようか?」と話しかけてきた。俺は「よろしく頼む」と答えた。
女の子たちは二人共、理由をつけて別の男と二人きりになりたそうだった。

正確に言うと、俺が話し込んでいた女の子に「二人で飲もうか」と最初に提案したときは、まだ相手は戸惑いを見せていた。
もう十分良い雰囲気なのに、女の子が迷っている時。こういうときは、友達のことを気にしていることが多い。
なので自分から、このガードを崩してやる必要がある。

俺は正直に「君の友達は俺に”二人きりにしてあげようか?”言ってたよ」「君の友達も、別の男と二人きりになりたそうだけどね」と言った。
そして「女の子はいつもふたりで行動したがるけど、もう自立した大人なんだから、自分で行動
「LINEを一通送っておけば良いんじゃない」と説得すると、女の子も納得したようだ。

しかしここまで良い雰囲気で、遊びたがっているのに「友達」のことを考えると離れづらくなる。
女の子というのは本当に友達を大事にする生き物なんだと、改めて実感した。

しかし昨日、自分が意識して成功した部分と言えば、この「引き離し」の部分だろう。
もしこれがもっと上手になれば、今後も相手が二人組でも、その一人と二人きりのシチュエーションを作りやすくなるように思う。

俺は最後に、女の子と店の中でキスをして、そのまま家に連れて帰った。
そして男女の営みが終わると、彼女は終電で帰っていった。それを駅まで送って行って、俺はまたその帰りに同じ立ち飲みBARで一杯だけ飲んだ。

まさか誰も、俺が女の子を連れて帰ったばかりだとは思わないだろう。
始まりから終わりまで、全ては3時間ぐらいの話だ。

昨日は、自分のゲームは、特別うまく出来たわけじゃないと思う。
だが今までの経験のおかげで、ゲームの基本を抑えることが出来ていた。

話すときは相手に集中して、言葉よりも無意識を大事にすること。
相手が何を考えているかを考えること。
話が止まっても、焦ってまくしたてないこと。「良い雰囲気」
を出すこと。
笑わせること。恋の話をすること。
相手より少しだけテンションを高く話すこと。
戦略的に行動を選択すること。

決して100%のプレイではなかったが、基本を抑えるというのはこういうことなんだと分かった。バランスが保てていた。

しかしここまでうまく事が運んだせいか、帰り道、オレの心はなんだか虚しかった。
俺が持ち帰ったというより、彼女に持ち帰られたような気がしたからだ。実際にそうなのだろう。

もしこのまま、あの店で会った子と10人、20人とイイコトを経験したら、そろそろ俺もより可愛さの高い相手に意識的にチャレンジする時期。
「相手を選ぶ時」になってくるのかもしれない。
本当は立ち飲みBARにかぎらず、ちゃんと道でも女の子に声をかけたい。
立ち飲みBARでチャンスがあるのは夜の3時間ほど、しかもこの街の一軒だけ、20メートル四方だけの話だ。
これを全ての時間、すべての場所に広げられたら、どんなにチャンスが広がるだろう。

前も立ち飲みBARが本当に苦手で、街コンにばかり通ってお金を使い続けていたけれど。
今ではチャレンジを続けたおかげで苦手意識が薄れてきた。
それと同じように、街でのナンパもいつかチャレンジして、苦手意識が薄れる日がやってくるのかもしれない。

まずは具体的なセリフ、ルーティーンを考えたり、一番ハードルの低い方法からスタートしてみよう。
多くの本にかかれているように、ただ道を聞くとかね。

しかし今は、経験を積んでいく時期だ。
自分に慢心せず、次のステージに飛び込めそうになったら、そうすることにする。

ところで、余談。
立ち飲みBARでは基本的に男が多いが、女の子が誰にも話しかけられず、フリーになっている場面に多く遭遇する。
別に彼女たちがとびきり不美人というわけでもない。時間が経って店の雰囲気も盛り上がれば、男たちも続々と女の子に話しかけにいくからだ。

つまり「ただ話しかける勇気がないから」「きっかけがつかめないから」という理由だけで、一見できそうに見える男たちが、手をこまねいて見ているシチュエーションが多く発生しているものと思われる。
もしくは、今いるよりももっと良い子、可愛い子を待っているのかもしれないが。

ともかくも、多くの猟師の中に、獲物が無防備に歩いている。だが誰も銃を構えようとはしない。
なんて甘い世界なんだ。

だが、これは俺達にとっては非常にありがたいことだ。
なぜなら他の男達がチャンスを掴むのが遅ければ遅いほど、俺達は機敏に動いて先手を取ることが出来るからだ。

それでは、幸運を。

2016年10月27日木曜日

女の子に大事なのは「再提案」だ。

立ち飲みBARで会った子と、日を変えて飲みに行った。

自宅の近くのシャレた居酒屋だ。
けれどその店は1時間ぐらいで出て、他のところに行こうという話をした。
そして、自宅の近くのコンビニに行き、二人でお酒を買った。

「ZIMA」と「スミノフ」を持ちながら、俺はそのまま自分の家に入ろうとする。
だが、そこで彼女は戸惑って足を止める。

彼女はかなりの抵抗を見せた。
今までの「やさしい」俺ならば「これは絶対に無理なパターン」と思ってしまうぐらいの、丁重な断り方だ。

だけど俺はここで諦めなかった。
だけど不思議なことに、家の前で10分ほど粘ると、なぜか二人で家に入ることになった。
これは何回か経験している。

女の子に対しては「粘る」ことで状況が変わることがある。
ただやみくもに粘るだけじゃなく、その間には言葉での説得をおこなう。
というよりは、自分が「家に連れて入る」という意思を曲げずに、堂々といていること。
あとは「家に連れ入ることが何も不自然じゃなく、当たり前のこと」だという意識を持ちながら話すことだ。

「え、意識してる?」
「してるよ」
「俺、男友達もよく泊めるし、そんなに意識することないと思うけどね」
「どこか別のところに飲みに行こうよ」

そんなやり取りをずっと続けてみる。これも素晴らしいゲームの一部分だ。
最後の決め手は「10分だけ家で飲もうよ」というセリフだった。
彼女は「玄関にだけ入るね」と言って部屋までついてきた。

この「玄関までなら行く」というセリフを何度か聞いたことがある。
なぜか女の子はこのセリフが好きだ。
そして玄関まで入ったら、もちろんそこで帰るわけはなく、もっと甘い時間を過ごすことになる。

彼女は家に入ってからも20分程の抵抗を見せていた。
「他のBARに行こう」「今日は帰る」と何回も言ったが、俺はそれに動じることはなかった。
女の言葉は「約束」ではなく「状態」を示しているに過ぎないと理解していたからだ。
だが、彼女はどうしてもベッドに座ってくれない。
今日はもう無理かと諦めかけた時、俺は彼女をベッドに誘うのではなく、自分から近づいて彼女を抱きしめることにした。

そしてキスをして、優しくベッドまで運び、当初の目的を達成したのだった。
ここでの反省は「今、彼女が飛び越えられるぐらい、ハードルの低い既成事実」を作ってあげることが重要だということだ。
たとえばいきなりベッドに座るのが無理なら、今回のように、抱きしめてみる。
それが無理ならまずは手を繋いでみる。それが無理なら目を見つめてみる。

彼女が自宅に来たからと言って、安心して手を抜くのではなく、ひとつひとつ段階を踏んで、心をほどいていくことだ。
男はどうしても「家まで来る=エッチできる」と思いがちだが、まだ緊張しながら、自分でも戸惑いながら家に来るパターンもあるわけで、その場合は細くプロセスを分けて、階段をのぼる必要があるんだ。

「諦めない」ということは愚直にひとつの提案を押し付け続けるのではなくて、相手が無理そうならハードルを下げたりして、「この提案ならどう?」という、再提案を繰り返すことだ。
君だってたとえば「要らない」と思っている商品を単にひとつのフレーズで勧められ続けても、うっとうしいと思うだけだろう。
だけどその商品のニーズを多方面にわたってアピールされて、そのうちのひとつがニーズに引っかかり、さらに今日が特別キャンペーン中だったりしたら、商品に興味が湧いて、最後には買ってしまうかもしれない。

女の子に対して重要なのは「再提案」だ。
再提案がうまくなろう。ひとつの道が塞がっていても、他の道は空いているかもしれない。

「何が最適かを考えて、実際にやってみる」というゲームを楽しんでみよう。

---

ところでこの日、もうひとつ一番良かったのは「ちゃんと口説いたこと」だと思う。
相手が自分の好みだったから気持ちが入ったというのもあるけれど、決して「今日の戦略」で頭を溺れさせることなく、一瞬一瞬で相手をちゃんと見て、彼女が何を考えているか、どんな状態にあるか、そして、どうすれば彼女の気持ちを掴めるかをずっと考えていられた。

思えば今まで、自分の気持ちがあまり乗らず「口説く」というプロセスを省略してしまった、手を抜いてしまった子に対しては、家まで呼んでも途中で帰ってしまったり、お互いなんとなく盛り上がらないということが多かったように思う。



2016年10月23日日曜日

他の男にイニシアチブを握られた二次会には行くな!

僕の経験上、他の男が開く二次会で、良い経験があった試しがない。
なぜならそのほかの男が二次会を開いている自体で、既にそいつがイニシアチブを握ってしまっているからだ。これは負け戦。圧倒的に不利な戦いだ。

だが今まで、人生で良い二次会がなかったにも関わらず、酔いも深まるとどうしても「なにかもっと良いことがあるかも」と、その場の雰囲気に負けて、二次会に行ってしまう。
もしかしたら少しの可能性もあるかもしれないが、それにしても費用対効果が悪すぎる。

朝まで起きていたら次の日のコンディションにも差し支えがあるし、そうするとまともにナンパは出来なくなる。
これは自分を大事にしていない行動だ。

だからこれは、ルールにした方が良い。
「他の男が開く二次会に行ってしまったら、1週間は出会いの場には顔を出さない」というようなルールを作るのが良いだろう。

出会いのチャンスは、何も今日だけにあるわけじゃない。
今日のためじゃなく、明日のために。
何より自分のために、ちゃんと家に帰り、朝を迎えるようにしよう。

君には明日も明後日もある!

野球観戦状態。フィールドの状態が悪くても声をかけろ!

日曜日。かなり空いている。
もう30回は通っている店だが、今日は店にたどり着くまでの間にも、胸がドキドキと緊張していた。
自分のコンディションは良いわけではない。

しかし「恐怖」と「武者震い」の根源は、同じものだと聞いたことがある。
こういう緊張を「武者震いだ」と、自分の味方につけるマインドセットを持ちたいと思う。

店に着くと、立ち飲み状態ではあるものの、かなり空いている。
男が8割。女が2割。
フィールドは70%以上、野球観戦の人々といった感じ。
「スポーツの日」にかぶってしまった。

「普通に飲みたそうな人」は続々と帰っていくような状況だったように思う。

明日は仕事。「ソフトドリンクでもナンパできる男になろう」と思ってソフトドリンクを頼むが、やはり気分が乗らない。

「BARでソフトドリンクを飲んでいる」ということが、浮いている感じがしてしまって、ダメだ。
アルコールを頼んで、二人組に声をかける。無視されたわけではないが反応はイマイチといった感じ。
自分のテンションも低い。

もし場が場であれば、あとは自分のテンションが高ければ、もっと悪くない反応であっただろう。

しかし1ヶ月前の俺であれば、声すらかけずに帰っていただろうから、これはかなりの成長だ。
こんなにコンディションやフィールドの状態が悪くても、それでも声をかけたこと自体が大きな得点だ。

僕は成果ではなく、あくまでも自分の挑戦を評価する。

「トライしない失敗より、トライする失敗の方が良い」。
こういう失敗を100回も1000回も繰り返していけば、成果は自ずと得られるだろう。