2016年11月25日金曜日

マインドセットを置き換える

ナンパをしたり、しようとしていると、いろいろなネガティブな考えが浮かんでくる。

だけど考え方を変えるだけで、たとえ一瞬だけでも、本当にまるで気持ちが変わったりする。
ということは、常に考え方を変えることができれば、ナンパはいともたやすくなるはずだ。

マインドセットを完全に置き換えることができれば、最強になれるはずだ。

- 今日は1人にしか声をかけてない→時間をかけても良いから、人生で100回、声をかけた男になる。
- 断られるのが怖い→断られるのは超気持ちいい
- うまくいかないだろうな→もし、うまくいったらどうしよう
- ナンパをするのは恥ずかしい→これは面白い実験だ

ナンパというのは気持ちの問題が一番大きい。
都合よく自分の脳を騙していく必要がある。
ナンパはまさに心理学の絶好の実践場である。

君にも幸運を。

2016年11月24日木曜日

ナンパは自由度が最高のゲームである

今日の仕事終わりは、とても気分が良かった。
というよりも、あえて気分が良くなるように自分を盛り上げた。

そして街へ出て、3人の女の子に声をかけた。
もちろん、当たり前のように軽くあしらわれたが、俺は心から「やった!」と思った。

ようやく「何もしない日」から「何かをする日」に切り替えることが出来た。この意義は大きい。
今月、人生ではじめてナンパを始めてから、ほとんど2週間ぶりの声かけだ。
地蔵にならずに、勢いに乗って、さらっと声をかけることが出来た。良い心理状態だ。

しかも後味も悪くなかったし、自分をキモイと思ったり、後悔したりもしなかった。
ごく客観的に「行動している自分」を眺めることが出来た。この感覚は、イイ。

今の感覚としては、女の子をゲットできるかどうかは、どうでも良い感じがしている。
それよりも今は「気軽に女の子に話しかけられる自分」になりたくて、ウズウズしている。

この後押しになったのは、街にナンパをしている男二人組がいて、なんとなくそれを見ていたら「あっ、普通にナンパってしていいんだ」という気持ちになったのも大きい。
他の男のナンパが見られただけで、街に出た成果はあった。

しかし道でのナンパというのは本当に素晴らしい。
なぜならお金を使わない。いつでも時間を選ばない。
自分で創意工夫が出来る。毎回、フィードバックを得て戦略を練ったり、改善していくことが出来る。
本当に自由度の高いゲームだと思う。これは。

街コンとか合コンはあまりたくさんは行けないし、自由度も低い。
自分がどうするかということを、自分で決めることがしづらい。
金も膨大に使う。ライバルも多くて入れ食い状態だ。開かれる時間も場所も決まってい
る。男のパートナーも誘わなければいけない。

だけどナンパはいつでも好きなときに出来る。
ちょっとした空き時間にも実行することが出来る。週末を待つ必要はない。
列に並ぶ必要もないし、チケットを買う必要もない。

ところで俺は元々、自分一人で好きな時に行動したいタイプだから、案外ナンパというのは性に合っているのかもしれない。

今日は3人にだけ声をかけたけれど、これを続けることで、だんだんとナンパの「体力」が伸びていって、より多くの女の子に声をかけられるようになるんじゃないかと思う。
たとえばマラソンだって最初は100メートル走るだけで疲れるけれど、続けていれば何キロでも走れるようになるように。
これからスタミナを伸ばしていける予感を覚えた。

もちろん今俺がやっているのは「軽く声をかけて、3秒だけ話す」という、ごく簡単なものだ。
だが、ものすごく簡単だからこそ、ものすごく気が楽だ。
ここでハードルを上げても続かないだろうし、今はこの気軽さが良い。
「うまく話そう」とか「次に繋げよう」とかするのは、もっと経験を積んでからにしよう。
挫折しやすいとされるこのナンパというジャンルでは、もっと気軽にやろう。別に失敗しても死にはしないのだから。

ところで今日も、先月あんなに通っていた立ち飲みBARには行かずに帰った。
なんというか、あの場所は辛い。
「酒を飲まない」と決めた俺にとってはさらにしんどい。

男が入れ食い状態の中で、男から声をかけられ慣れてる女の子を相手に、二人組に対して一人でアプローチしなければいけない。
話す相手がいないときは、ひたすら「待ち時間」を過ごすのもしんどい。
なんとなく時間を無駄にしてしまっているような気がする。
酒を飲んで、遅い時間まで居続けて、体力と気力を費やす覚悟なら良いのだろうけれど。

こう考えると、むしろナンパよりも、立ち飲みBARの方がハードな場所なような気がしてきた。
ただ「立ち飲みBAR」でのゲームも、ど素人の段階のまま終わってしまっているので、もっと上手になりたい気もするが。。

それじゃ、君にも幸運を。



正直、ナンパしかないと思っている。

- 街コン→めちゃくちゃ金がかかる、1回8000円もかけて収穫なしの日がある、年齢制限のせいで20代前半の子と出会えなくなる
- 立ち飲みBAR→ほぼ男が8割の状態、入れ食い状態、二人組以上じゃないとわりと辛い
- 出会い系アプリ→手間だけがかかる、身バレ、友達バレの可能性がある、性に合わない
- 合コン→滅多に開かれない、ハズレが多い、ネットワークビジネス系のやつもある

正直、ナンパしかないと思っている。
思っているが、どうにもまだ勇気が出ていない状態だ。

行動はしているが、毎日地蔵状態になってしまう。
「今日は、まあいいか」「今日はやめておこう」ということを繰り返す日々。

何が一番重要かというと、テンションが高くて、明るくて、無敵な状態で街に出るということだと思う。

俺は元々、というか今でも、改札で駅員さんに路線を聞くだけでも緊張するタイプだ。
だけど、うじうじした男には誰もついてこない。もっと明るい人間になりたい。
もっと人と自然にコミュニケーションできて、人を明るくできる男。
出会う人で会う人に、笑顔を与えられる男になりたい。

(今日ちょうど参加した合コンが、男が皆揃って、サービス精神のかけらもない奴らばかりだったから、反動でいま強くそう感じている。女の子を笑顔にできる男に、俺はなりたい)

こう考えて見る。いま俺が空想できていることは、実現できる可能性が100%ある。
「想像できないこと」はできないが「想像できること」は実現可能だ。他の人間にもできることならば。

「ナンパなかんかとても考えられない状態」から「具体的にやってみようとする状態」を経て「実際にやってみた経験」が俺にはある。いちどだけ。
今求められているのは「再現性」だ。
「いちどできた」ことを「もう一度やる」ということ。これがなかなか難しい。
本当は簡単なことを自分自身で難しくしてしまっている。

自意識過剰なだけで何もできない自分から、謙虚で自己改善を続ける男になりたい。
俺はいま、ナンパをほぼ自己改善方法の一種だと感じている。結果はどうでも良い。自分を変えるために挑戦することだけが全てだ。

君にも幸運を。

2016年11月23日水曜日

寒空の1時間、TULLY'Sのソイラテ

冬の寒空の中で、1時間。ナンパに挑戦。
街を歩きながら、誰にも声をかけずに過ごした。

冬だし。寒くて体調が悪くなってきた。
そのうち20分はTULLY'Sで休みながらソイラテを飲んでいた。(100kcalぐらいしかない、低カロリーなラテ)

数十分も街をナンパ目線で歩いていると「あっ、今行けるかも」という瞬間は、ほんの少しだけあった。
「あっ、コンビニから出てきたこの子、めちゃくちゃ可愛い」とか。
足取りが遅くて、話しかけても無視しなさそうな女の子を見つけたり。

だけど俺が声をかけようとして、ちょっとのところで、女の子は右折してしまったり。
横から顔を見ると、あまりにも可愛くなかったりで、結局は声をかけずに帰った。
自分からあえてチャンスを逃していた。なぜなら、声をかけるということから逃げたかったからだ。

だけど今日は決して無駄な日じゃない。
挑戦しようとしただけで有益な日だったと、自分に都合が良いように考えることにする。

たとえば、俺が立ち飲みBARに通い始めた時も、ほぼ1ヶ月は、自分から声なんかかけられなかった。
だけど「場所に通うこと」だけを目標に、顔を出し続けたところ、予想よりも早く、自分から声をかけることができるようになった。

これはナンパも同じで「何もしないけど、顔だけ出している」という状態は、決して悪くない。
重要なのはきっと、ここで「何もできなかった自分」を責めたりせず、何度だろうとも「街に出て挑戦すること」を続けることのはずだ。

なぜなら「やめてしまうこと」が一番の失敗だからだ。
たとえ中途半端でも、人に話せないような状態でも、続けているだけで半分は成功したようなものだ。
そのうちに「すごく気分が良くて」「すごく良いタイミングで」「すごく話しかけやすそうな子」が現れるタイミングがあるかもしれない。

たとえば、今日はナンパ師の後藤由規のトーク音声を聞きながら街を歩いたのだが、彼は本職のスカウトを始めた時も、3ヶ月もの間、誰ひとりにも声をかけられなかったという。
たとえば、ある話だと、1年近くも地蔵を経験したナンパ師見習いの人もいるという。

もちろん、人と比較してどういうという話ではない。
たとえ今日は地蔵でも、明日が地蔵でも、挑戦を続ける限り、明後日は地蔵を抜け出せるかもしれない。今月が無理でも、来月は脱出できるかもしれない
とにかく、めげたり自分を責めたりせずに、挑戦する自分を大事にしようということだ。

まったくナンパに挑戦せず、家で過ごすだけの1日よりも。
街に出て、挑戦だけはしようとする1日のほうが良い。
それが1時間だろうと10分だろうと1分だろうと「ナンパに挑戦しない」よりも「挑戦しようとする」方が偉い。

たとえば、立ち飲みBARでも、もてない男ほど「挑戦する男」をよく笑う。
「挑戦して成功した男」は羨望の目で見るし、「挑戦して失敗した男」は嘲笑する。
だけどそいつは観点がズレている。
「挑戦して失敗する男」は、10回も100回も1000回もそれを続けるうちに、必ず彼の望むものにたどり着く。
「挑戦せず、成功も失敗もしない男」は、いつまでたってもたどり着かない。
俺は最近、以前よりも「挑戦すること」に重要な価値を置くようになった。
成功も失敗も関係ない。挑戦する(しようとする)ことに唯一の価値がある。

というようなストイックなことを考えながら、あと少しだけ自分のテンションを上げて、具体的な行動ができるような方法はないだろうかと考えている。

おそらくそれには、ナンパの音声を聞きまくって、ナンパの本やブログを読みまくり、自分の価値観を塗り替えていくことが最も効果的だろうと考えている。
ただあまりにもナンパという価値観にシフトしてしまうと、それによって疲弊し、日常生活のリズムも崩してしまうかもしれない。

せめて1日に5人、10人と声をかけられるような、最低限の習慣づけはおこないたい。
今まで多くの男が経験したのと同じように、家では勇気が奮いたつのだが、いざ街に出るといろいろなことを考えてしまい、体が動かなくなる。
ちゃんと戦略的に時間をとって、声かけのフレーズを練習したり、マインドセットを置き換えたりする必要があるだろう。

俺は人生の中で、女の子をゲットする以外にも、たくさんやりたいことや、達成したいことがある。
だから限られたリソースの中で、何をどう振り分け、何に時間と注意力を使っていくかを考えている。

君にも幸運を。

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ところで昔の俺は、女性の経験人数が増えるほど、自分に男としての自信がつくと思い込んでいた。
確かにそれも嘘ではないのだけれど、想像以上のものではなかった。

ちゃんと可愛い子と付き合ったり、1ヶ月に4人の新しい女の子とエッチしたり、初めて街で会った子を家に連れ込んだり。
日本人男性の平均よりも多い経験人数をこなしても自然に「自信満々」になるということはなかった。

男の自信というものは、経験人数によって激増したりしない。
だから、ちゃんと自分のマインドセットをしていく必要がある。
「経験があるから自信がある」んじゃなく「理由はないけど自信がある」という状態を作る必要がある。そしたらきっと、最強の状態になれる。




2016年11月20日日曜日

酒を飲まずに初志貫徹

今日は立ち飲みBARに行った。日曜日の夜。
ウーロン茶しか飲まない。初心貫徹。

おかげで帰宅してからも頭は冴えている。疲れもない。
「飲まずにBARに行く」ということで、良いことしか起こらない気がしてきた。
ウーロン茶だけで女の子にアプローチできるようになった自分に乾杯。

むしろ、ぐっと酒を飲むとテンションは上がるけど、そのテンションを維持できない。いつか落ちる時がくるから。
案外、飲まないほうが戦略的にテンションを維持できるのかもしれない。

ちなみに今日は男3人連れだ。いつもと違い、この安心感。
ひとりきりじゃない。このぬくぬくとした環境をいちど覚えたら、これに甘えてしまいそうだ。

ひとりの女の子だけBARの片隅で1時間ほど話し込んで、LINEを聞いて別れた。
もしBARに来るのがすべて女の子ひとりなら、ものすごく成功率は上がるのに、なんてことを考えてしまう。

しかし、もっとテンションを高めに、明るく、面白く話しかけたほうが良いな。
ついつい自分を守る方向にテンションを傾けてしまう。まあ、自分を守ることも大事なのだけれど。

ずっと同じままの自分でいるんじゃなくて、もっと女の子にウケの良い、いい感じの自分作りをしていきたい。
どんな雰囲気が女の子にウケがいいのか、まったく分かっていない自分がいる。


無駄金を使うな! 無駄弾を打つな!

この1週間ほど俺は、立ち飲みBARに行くのも、ナンパもサボっていた。
自分を必死に立て直そうとしたものの、先週末はハードなことが重なりすぎて、俺は心身の調子を崩していた。
何度も自分を傷つける光景、考えが、仕事中にも、頭の中をぐるぐると巡っていた。
体が自然に脳の損傷を回復するかのように、仕事が終わったらすぐに帰って、ひたすら眠り続けていた。

そしてようやく、1週間経って、少しだけ心の調子が回復してきたように思う。
もともと決まっていた約束なのだが、今日は男友達と相席屋に行った。リハビリだ。

本当は立ち飲みBARに行くパートナーが欲しくて、俺から彼に連絡を取ったのだが、その友達はあまりハードな場所は好きじゃない。だから相席屋に行くことにした。
相席屋というものは金がかかる。だから30分だけ、1時間だけさっと飲んでから、一人ででも立ち飲みBARに繰り出そうと思った。

だがこの店で、俺たちは意思疎通が図れていなかった。
俺は女子と話し始めてから30分経って、席を立とうとする合図を出す。
だが、友達は席を立とうとしない。
もっとこの店に居たそうな顔をしていた。だから30分の予定を繰り上げて、1時間いることにした。

俺は時間を気にしながら、ずるずると時間だけが伸びていく。
そして1時間経ってから店を出ようとしても、友達は席を立とうとしない。のんびりとLINEの交換をしていたりする。
そして気がつくと、結果的には72分が経過していた。
レジでは、72分は80分料金になると言われた。80分x700円+消費税で、お会計はひとり6000円ぐらい。
その前に友達とカフェで過ごしたのと、電車賃も入れると、この日だけで7000円使ったことになる。

たった1組との出会いに7000円。。。ほとんど、街コンに1回行けてしまいそうな値段だ。
コストパフォーマンスが悪すぎる。まったく予定通りじゃない。
最初は、立ち飲みBARに行くパートナーを探していたはずが、いつの間にかこんなに金を食っている。
もう無駄金は使わないと心がけたはずなのに、こうやっていつの間にか。
この「自分が納得していない、予定通りじゃない金の使い方」というのは、本当にイライラしてしまう。どっと心に後悔が押し寄せる。

男にとって金は弾丸だ、と俺は思う。
弾丸があれば戦い続けることができる。
だけど思わぬところで弾を使いすぎれば、いずれは死が待っている。

そして店を出てから「もっといたそうだったね」と友達にいうと「彼女たちは微妙な態度だったから、実は席替えをしたかった」というリアクションが返ってきた。
それだったら、本当に、俺が合図を出した時に、さっと席を立って欲しかった。。。。。

ひとつの大きな反省点は、本当に、店に行く前にちゃんと方針を決めておくべき、ということだ。
相手の要望をちゃんと聞いて、自分の要望も伝えておく。
「言わなくても分かってるでしょ」と思い込むのは、本当に良くない。人任せも良くない。
今日は、自分の詰めの甘さ、戦略の悪さのせいで、また払わなくても良い金を払って、大きな反省を残してしまった夜だった。

(ちなみにその友達は、同じ店で2万5千円の会計を払ったこともあるらしい)

今は本当に、自分にとって辛い時期だと思う。
本当は、長期的に戦ってゆける、信頼のおける、男のパートナーが欲しい。

しかしまだまだ自分の中に大きな甘さがあり、甘えがある。
ひとりきりでナンパするのがしんどいから、どうにかして甘えられる状況を作ろうとしているだけだ。そして、失敗を残している感じだ。

俺は誰かに失敗させられているのではなく、自ら失敗を買いに行っている。
何も挑戦しないよりは良い。だけど、もう少し賢くなれるはずなのだけれど。

ところで相席屋を出てからは、俺はひとりで、久しぶりに立ち飲みBARにも行くことにした。
まだ心が完治していないけれど、っこれもリハビリだ。
そして特に成果もなく帰ったのだけど、女子四人組に一人で立ち向かって、けっこう粘ったりもした。

ところで、今日一番良かったのは「酒を飲まない」という意思を曲げずに通したことだ。
相席屋でもソフトドリンクしか飲まなかった。立ち飲みBARでも。
こうしていると明晰な意識も保てるし、飲みすぎての失敗もない。
酔って金を使いすぎることもない。カロリーも摂りすぎない。
腹も、帰宅したら時間を趣味に使うこともできる。

またストイックな世界に足を踏み入れた気もするが、これは大きな進歩のひとつだ。
今まで「酔いすぎて金を使う」「酔いすぎて女子に引かれる」「カロリーを摂りすぎて腹が出てくる」「帰宅したらすぐ寝てしまう」という悩みがあったが、この全てが解消できる。

BARナンパのバイブル「ザ・ゲーム」にも「酒は飲むな」と書かれている。
トレードオフとして酒の勢いを借りることはできなくなるが、そろそろ酒の勢いを卒業しても良いだろう。
より明瞭な意識で、自分をコントロールしつつ、より多くの反省点を見つける。
心理面にちょっと負担をかけて、金銭面、健康面、学習面での改善を期待する。
この初心を貫ければ、長期的には大きなメリットがあるだろう。

しかし、これだけ自分に戦っている感があるというのは、やはりメンタルに大きな負荷がかかっているものと思われる。
負荷がかかった分だけ、積極的にメンタルを回復させていかなければいけない。
こんなに悲しいことが続くと、だんだんと心が荒んでいくし、それが悪循環を引き起こすような気がしている。

他の男はいとも簡単に、女の子の心をつかんでいるように見える。暖かい男、狡猾な男、自然体の男、勇気のない男、いろいろな男がいる。
だけどこの世界で一番、俺がゲームが下手だし、一番価値がないし、一番悲しいし、一番馬鹿らしい男のように思えてくる。

今日途中で別れた友達からは「別のBARで逆ナンされた」という報告がくる。
世界中のすべての男が俺よりもずっとうまくやっているように思えてくる。

そういえば、昔会ったナンパ師の知り合いも、金にめちゃくちゃうるさかったし、なんか人生を生き急いでいた感じだったな。
俺もそんな風になりつつあるのかと、ちょっとそんなことを考えている。
急いては事を仕損じる。しかしのんびりとしていては、人生は過ぎ去っていくばかり。

ほとんど愚痴になってしまった。

それじゃ、俺に幸運を、君にも幸運を。

2016年11月14日月曜日

今日のジャムをパンに塗る男

前に立ち飲みBARで出会った女の子と待ち合わせて、カフェに行く。
近くで見ると本当に表情が可愛い子だった。
美容部員。自分にお金をかけている子。この日も美容室、ネイルと、顔のレーザーの何かの三箇所に行ってきたらしい。
だけど自分に自信がない子。自信がないからこそ自分磨きをしている子だった。

俺自身は、この日はそもそもあんまりモチベーションが高くなくて「家に連れて帰ろう」という気持ちはまったくなかった。
外出かけていくことさえ面倒くさかった。

そして最近の俺は、がっつきすぎて失敗していたから。ちょっと話の練習をするぐらいの気持ちだった。
だけど彼女は夕方ながら、腹が減ったから食事をしたがっていた。だからすぐに他の店に行くことにした。
カフェでのお会計は1000円。俺が支払いをすると、彼女は500円をくれようとした。
ちゃんとお金を出す子は好きだ。
俺はそれを受け取らずに「次でいいよ」とごく普通の返しをした。

カフェで1時間だけ過ごす予定が、また行きつけのBARに飲みに行くことになった。
夜は友達と予定がある彼女だが、ふたりともかなりハイボールを飲んだ。
俺のグラスがなくなったら、彼女がすぐに次をすすめる。彼女もハイボールがなくなると、すぐに次を注文する。
16時に待ち合わせて、すぐに時間が経って行った。
わりと本気に口説きにかかる俺。恋人コースを狙いすぎだ。
「この子なら付き合っても良いな」と思ってしまった。

「99%の女は自分から誘わないけど、1%の人だから誘った」とか。
「もし仮に、いま付き合おうと言われたら、どうする?」とか。
「君が真面目な人かどうか確かめにきた」とか。(彼女自身が「真面目な人がいい」とはっきり言ったので、その逆暗示)
色々な言葉で落とそうとする。

これがウケたかというと、かなり滑ったような気がする。だけど堂々と態度を変えることなく、口説き続けた。
アプローチしないでふられるより、アプローチして振られる方がずっとましだ。
と言っても、お酒の力をかなり借りていた。

彼女の髪とうなじをなでると、まったく抵抗はなかった。
会話が途切れると「趣味は何?」「血液型は何?」と彼女から質問をしてきた。悪い感じじゃない。

彼女いわく、彼女の元彼は「ミス・ユニバース」と付き合っていたお金持ちだったらしい。
だけど「お金持ちであることを誇示するのが嫌な男」だったから、誕生日プレゼントは「手書きの絵」だったそうな。
そんなことあるか? たぶんその男、かなりの嘘つきだったんじゃないだろうか。

しかし自分のペースで飲むのではなく、どちらかというと飲まされている俺。
こういう時はあんまりよろしくない。
そしてお会計は1万円に。今思えば彼女は何も支払わなかった。

そしてLINEの返事はない。なんだかんだいって自分にお金をかけているし、男への評価基準は高そうだ。
カフェで1時間過ごすはずが、BARで過ごして会計は全部俺持ち、数時間で1万円、LINEの返事はない、飲まされてカロリーだけ摂取する、次の約束も決まらない、家にも連れ込めない。なんか本当に中途半端な時間だった。

カフェではちゃんとお会計を支払おうとしたのに、BARではまったく財布を出さなかった彼女にも怒りを覚えた。
そして何より、あの雰囲気で途中で家に呼んだら、そして夜の予定さえなければ、家に連れて帰って抱けたんじゃないだろうか。
むしろ女の子は無意識のレベルでは抱かれたがっていたんじゃないだろうか、と思うと、本当に自分の行動が悔しく思えて、頭の中がぐるぐると回っていた。

彼女は、夜に予定はあるけど「待ち合わせの時間は特に決まっていない」と言っていた。
彼女からトスを上げてくれていたのに、俺がアタックをミスっていたんじゃないだろうか、と悔やんでしまう。
もともとモチベーションの低い日だったとはいえ、途中からモードを切り替えておけばよかった。

ひとつ反省としては、最初の店で「次でいいよ」なんて言うと自分から「会計は全部男持ち」って宣言しているようなものだと思った。
一番最初に、お会計をちゃんと貰っておいた方が良い。
あとはどんなに酔っていても、最後にお会計をちゃんともらった方が良い。

というか、女の子のペースに乗せられて飲みすぎない方が良い。
だらだらと飲み続けずに、1時間という時間制限を作って、その時間が経ったらルールとして自宅に誘った方が良い。
もし1時間でダメそうなら、そこで別れる。また二度目に誘う。
「もっと飲んだらいいことがあるんじゃないか」と思って、だらだらと飲み続けるのはだめだ。

今まではまったくルールがなかった。これからは、とある口説きの本にも書かれている通り「1時間飲んで、自宅に誘う」というルールを作って、律儀にそれを守っていこうと思った。
それなら「家に誘えなかった」という後悔もなくなるし、1時間という枠の中で毎回、頑張ることができる。そして飲んだお会計も高くなりすぎない。毎回、同じ時間の中でゲームをすることによって、より正確なフィードバックを得ることができるはずだ。

しかし女の子を飲みながら口説くのは初めてじゃないのに、まだまだ口説き方がド下手な俺だ。
というより「だらだらと飲んでしまう癖」が一番よろしくないと思う。

俺が家に連れ込めた女の子は皆、飲みはじめてから1時間、2時間では自宅に来ていた。
そこでエッチをした子もいるし、しなかった子もいる。
だけど飲み始めて1時間、長くても2時間というのは、話も盛り上がっているし、酔いもいい具合で回っているし、ちょうど良い時間なんじゃないだろうか。
人の集中力は90分が最大だという俗説もあるように「一番楽しい時」に家に呼ぶのが一番良いのかもしれない。

たぶん口説き文句とか、トークが悪かったわけではないと思う。
むしろ「口説かずに自宅に呼んでしまう罠」を避けて、モチベーションが低い中で、ド下手ながら、ちゃんと丁寧に口説こうとした。
だが自分の行動面で、大きな反省のある日だった。ちゃんと可愛い子だったのに。

こうやってひとつずつ課題を見つけて、痛い思いをして、だけど具体的な反省点を見つけて、次に
女の子が「次の予定はない」とか「待ち合わせの時間は決まってない」とか、終電を聞いても「遅くなりすぎなければ」とか言ったら、それはぐいぐい押していくチャンスなのだ。
引いてはいけない。「今日はガツガツせず次に繋げよう」とか「今日は家に連れて帰ろう」とか、二つの選択肢を持つんじゃなくて、常に「家に連れて帰ろう」というところを目指すべきなんだ。
直感的にその方が良いような気がした。
少なくとも、最終地点としてそこを目指した方が良い。

今日は女の子を「恋人にしたい」と思って、弱気で軟弱なコースを選んでしまった。
「連れて帰れるか」「帰れないか」「どちらになるか」と悩むのじゃなくて「今日は連れて帰る」「そのために口説く」「そのためにトーク、雰囲気の方向を誘導する」という強い意志を持つ必要がある。

逆説的だが、下心を出していかなければ、女の子の心をつかむことはできないように思う。
だっていちどエッチをしてしまえば、その子の心をつかめるチャンスも10倍には跳ね上がる。それはたとえ、勢いでも良い。きっかけはなんでも良い。
金を払わされ、時間を使われるだけの男になるのは、もうまっぴらだ。
強い意志を持って、飲み始めてから1時間後には、女の子を家に呼ぶことにする。

それじゃあ、君にも幸運を。

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ところでこの日は、その後も色々なことがあった。
いつもの立ち飲みBARに行く途中に、通話で男友達の恋愛相談を受けた。
そして酔いながら路の女の子二人に話しかけると、猛烈な勢いで苦手行った。
立ち飲みBARでは、知り合いの男が既に女の子を連れて帰っていた。(二人組の片方がそれを教えてくれた)

そして俺も、ひとりで来ている彼氏持ちの女の子と手をつないだりして、イチャイチャした。
「今日、二人で飲みに行こう」と誘うと、その誘いには乗らず、彼女は電車で帰っていった。帰りも手をつないで帰った。
店の中で、頰に、そして口にキスしておけば良かったと思った。
いつも二人組に対して一人でアプローチしている俺だが、ひとりで来ている子の反応は穏当に良いなと思った。

俺は酔いながら、飲みに誘っていたまた別の女の子に、俺はLINEで「ま、いっかw」と送っていた。
おそらく、たぶん既読がついてから半日しても返事がないので、どうでも良くなったのだろう。
別に良いのだけど、こうやって全てのチャンスを自分から潰していったような日だった。

そして1年ぶりぐらいに、昔あそびに行った性格の悪い美女からテンプレみたいな、変なメッセージが届いた。
「こんにちは! クリスマスに彼氏から彼女にプレゼント送るとしたら、何が良いですか?」だって。
アムウェイでも始めたのか?「それ100人に送ってるっしょ」というと「ばれたかw」と帰ってきた。
利用できるものは利用する性格、相変わらずだね。

なんか、ほんとに色んなことがあって頭の中がぐるぐるしていた。
だけど朝が来れば、もう今日は別の日だ。まったく昨日とは関係のない、新しい日。
俺は昨日のジャムではなく、明日のジャムでもなく、今日のジャムをパンに塗る男だ。