2016年10月28日金曜日

猟師が獲物を狙わない甘い世界

昨日の立ち飲みBARでは、場内の全員に振られる覚悟で臨んだ。
しかし結果として、一回目に話しかけた相手を持ち帰ることになってしまった。

そこまで可愛い相手じゃなかったけれど、ボウズで帰るのよりはずっと良いことだ。

ちなみに立ち飲みBARで会ってイイコトをするのは、これで四人目。
その日のうちに持ち帰った相手としては、二人目。
「年末までは誰にも話しかけず、通い続けるだけで良い」と極限まで低いハードルからスタートしたにしては、かなりの成果だ。

最近地道に通い続けているから、こういうラッキーもキャッチすることが出来る。
女の子が欲しいなら、出会いの場に通い続けることは本当に大事だ。
時には虚しい想いを抱えながら帰ることになったとしても。
考えてみよう。狩場に出ずに獲物を狩るハンター。漁に出ずに魚を釣る漁師。そんなものは存在しない。

具体的な話としては、店の真ん中で野球観戦をしている二人組に話しかけた。
最初のフレーズは「野球ファンですか?」というシンプルなもの。別にセリフはなんでも良かったのだけど。

相手はわりと酔っていた。二軒目だと言っていた。ノリが良かった。
実は二人とも彼氏がいた。片方は「彼氏がいる」と正直に言った。もう片方は「彼氏がいるが、彼氏がいない体」で来ていたそうだ。

その「彼氏がいると正直に言う方」と話し込んでいた。
もう片方の子は倍ぐらい酔って陽気そうだったので、放っておいても大丈夫そうだった。
俺がひとりと話し込んでいると、男二人組が話しかけてきて、もう片方の子は彼らに任せて大丈夫だと思った。
男二人ともう片方の女の子も、とても楽しそうに話している。

「二人きりで親密になる」ための条件は揃っていた。

そして何より、俺が彼女を口説いているというより、彼女が俺を口説いているようだった。
なぜそう思うか。彼女は俺が最初に話しかけた時から、まったく拒否感がなかった。
そしてこちらを興味深そうに見て、ずっと目線を合わせてきた。
自然にお互いの体が近くなり、彼女の方から「明日は休み」「浮気は悪くないことだと思う」とアピールしてきた。

つまりこれは厳密に言うと、俺の実力ではなかったように思う。
だが「女の子をサインを正確にキャッチして、適切な対応をする」という意味では、実力のひとつに数えられるだろう。
昔の俺であれば「明日は休みなんて言ってるけど、何かのサインだなんて勘違いしないようにしよう」と考えていたところだ。
だが昨日は「きっとこの子は遊びたがっている」と、正確にサインをキャッチした。
そしてその理解が自己予言的に実現したのだ。
(現実というものは、考え方次第で、それが後から真実になる)

思い出してみれば、彼女から発せられたサインばかりだ。

そしてもう片方の女の子も足を引っ張るのではなく、協力的だった。
良いタイミングで、俺に対して「二人きりにしてあげようか?」と話しかけてきた。俺は「よろしく頼む」と答えた。
女の子たちは二人共、理由をつけて別の男と二人きりになりたそうだった。

正確に言うと、俺が話し込んでいた女の子に「二人で飲もうか」と最初に提案したときは、まだ相手は戸惑いを見せていた。
もう十分良い雰囲気なのに、女の子が迷っている時。こういうときは、友達のことを気にしていることが多い。
なので自分から、このガードを崩してやる必要がある。

俺は正直に「君の友達は俺に”二人きりにしてあげようか?”言ってたよ」「君の友達も、別の男と二人きりになりたそうだけどね」と言った。
そして「女の子はいつもふたりで行動したがるけど、もう自立した大人なんだから、自分で行動
「LINEを一通送っておけば良いんじゃない」と説得すると、女の子も納得したようだ。

しかしここまで良い雰囲気で、遊びたがっているのに「友達」のことを考えると離れづらくなる。
女の子というのは本当に友達を大事にする生き物なんだと、改めて実感した。

しかし昨日、自分が意識して成功した部分と言えば、この「引き離し」の部分だろう。
もしこれがもっと上手になれば、今後も相手が二人組でも、その一人と二人きりのシチュエーションを作りやすくなるように思う。

俺は最後に、女の子と店の中でキスをして、そのまま家に連れて帰った。
そして男女の営みが終わると、彼女は終電で帰っていった。それを駅まで送って行って、俺はまたその帰りに同じ立ち飲みBARで一杯だけ飲んだ。

まさか誰も、俺が女の子を連れて帰ったばかりだとは思わないだろう。
始まりから終わりまで、全ては3時間ぐらいの話だ。

昨日は、自分のゲームは、特別うまく出来たわけじゃないと思う。
だが今までの経験のおかげで、ゲームの基本を抑えることが出来ていた。

話すときは相手に集中して、言葉よりも無意識を大事にすること。
相手が何を考えているかを考えること。
話が止まっても、焦ってまくしたてないこと。「良い雰囲気」
を出すこと。
笑わせること。恋の話をすること。
相手より少しだけテンションを高く話すこと。
戦略的に行動を選択すること。

決して100%のプレイではなかったが、基本を抑えるというのはこういうことなんだと分かった。バランスが保てていた。

しかしここまでうまく事が運んだせいか、帰り道、オレの心はなんだか虚しかった。
俺が持ち帰ったというより、彼女に持ち帰られたような気がしたからだ。実際にそうなのだろう。

もしこのまま、あの店で会った子と10人、20人とイイコトを経験したら、そろそろ俺もより可愛さの高い相手に意識的にチャレンジする時期。
「相手を選ぶ時」になってくるのかもしれない。
本当は立ち飲みBARにかぎらず、ちゃんと道でも女の子に声をかけたい。
立ち飲みBARでチャンスがあるのは夜の3時間ほど、しかもこの街の一軒だけ、20メートル四方だけの話だ。
これを全ての時間、すべての場所に広げられたら、どんなにチャンスが広がるだろう。

前も立ち飲みBARが本当に苦手で、街コンにばかり通ってお金を使い続けていたけれど。
今ではチャレンジを続けたおかげで苦手意識が薄れてきた。
それと同じように、街でのナンパもいつかチャレンジして、苦手意識が薄れる日がやってくるのかもしれない。

まずは具体的なセリフ、ルーティーンを考えたり、一番ハードルの低い方法からスタートしてみよう。
多くの本にかかれているように、ただ道を聞くとかね。

しかし今は、経験を積んでいく時期だ。
自分に慢心せず、次のステージに飛び込めそうになったら、そうすることにする。

ところで、余談。
立ち飲みBARでは基本的に男が多いが、女の子が誰にも話しかけられず、フリーになっている場面に多く遭遇する。
別に彼女たちがとびきり不美人というわけでもない。時間が経って店の雰囲気も盛り上がれば、男たちも続々と女の子に話しかけにいくからだ。

つまり「ただ話しかける勇気がないから」「きっかけがつかめないから」という理由だけで、一見できそうに見える男たちが、手をこまねいて見ているシチュエーションが多く発生しているものと思われる。
もしくは、今いるよりももっと良い子、可愛い子を待っているのかもしれないが。

ともかくも、多くの猟師の中に、獲物が無防備に歩いている。だが誰も銃を構えようとはしない。
なんて甘い世界なんだ。

だが、これは俺達にとっては非常にありがたいことだ。
なぜなら他の男達がチャンスを掴むのが遅ければ遅いほど、俺達は機敏に動いて先手を取ることが出来るからだ。

それでは、幸運を。

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